ありがとうございました!

今年は大震災、原発問題、世界不況など、大変な年でしたね。
まだまだ解決の道が見えない中ですが、日本の底力で、来年は少しでも良い年になることを祈っています。
病院を空けるわけにもいかず、ボランティア活動なども難しかったため、東北から避難された、十数名の手術を引き受けさせて頂いたくらいで、なかなか被災者様たちの力にはなれませんでしたが、引き続き、少しでも出来ることがあれば。と考えてきたいと思います。

さて、先ほど幕内会の診療実績の統計をupしましたが、H22年5月に就職させて頂いて以来、初めて丸1年という期間を過ごさせて頂きました。
仕事・病院としての1年を振り返ると、今年はとにかく満足感がありました。自己満足かも知れませんが、医師としてやれることはやりきった。という気持ちです。
もちろん、全ての患者様にパーフェクトな対応ができたわけではありませんし、ご満足いただけない部分もあったかと思います。これまでの、僕の医師の人生の中では最もきちんとした仕事ができた。という意味です。

幕内会だけでも1300件以上の手術を担当し、また、非常勤手術としては県内外で合計7施設の手術に呼んで頂き、300件以上の手術に参加させて頂きました。忙しいのは忙しかったですが、僕の仕事は治療をすることですから、仕事をたくさんさせて頂くことができたのは、とても嬉しく思います。

当院のいいところは、スタッフの全員が仕事に積極的なところです。

・網膜剥離などは基本的に診察当日の数時間以内に手術が可能でした。黄斑円孔なども翌週?翌々週には手術を行えました。これらの手術は、発症後、早期に治療をする方が視力予後が良いことが分かっています。多くの医院では、医師が早く手術をしたいと思っても、「夜の残業は嫌。ベットがない。1日の件数や手術枠が決まっているから。」などと、他のスタッフの都合などで数日後に延ばさざるを得ないこともあります。
いつも僕が「手術をしたい。」というと、何の不満もなく、すぐに完璧に準備をしてくれる、看護師・助手のみなさん。本当にありがとう。診察の補助も効率よく、とにかく働きやすいので助かっています。

・緑内障の視野検査や、子供の検査などは、誤差が起こりやすいものです。世の中には、誤差がある検査結果になって、そのままで終わりにしてしまうスタッフも多いものですが、いつも何度もやりなおして、正確な検査結果を出してくれますね。眼内レンズの計算や、複雑なOCTの撮影も、完璧にこなしてくれてて、検査結果の正確さ、とっても信頼しています。子供の斜視や弱視も、優しく、機嫌を取りながら行ってくれる、ORT(視能訓練士)のみなさん。本当にありがとう。

・眼科ができて2年弱、内科や外科に比べると特殊な検査や処方が多く、まだまだ事務のみなさんも不慣れなとこがあると思います。事務仕事中に予約の電話がたくさんなると、大変なこともあるでしょう。診療の案内や、できるだけ早く正確な会計を頑張ってくれたり、レセプトの時期は毎日毎日、早朝から夜の日付が変わるまで頑張ってくれる、事務のみなさん。本当にありがとう。

・同じく、眼科のケアは少し特殊ですので、まだ不慣れなこともあるかと思いますが、術前後の全身管理、点眼や、網膜剥離の手術後のうつ伏せの指導など、しっかりやってくれる病棟の方々。ありがとうございます。

・いつも的確に手術時期を見極め、網膜剥離などは手遅れになる前に、早急にご紹介して頂ける、知り合いの眼科の先生方。ありがとうございます。

・石岡市や、かすみがうら市、小美玉市、行方市などの、内科や外科など、他の診療科の先生方からの紹介もかなり増えました。自分以外の科のことも気を使って、詳細な紹介状を書いてくれるかかりつけの先生方、いつもありがとうございます。

・家庭での時間が多くは取れませんが、パパっ子でいてくれる子供たち、しっかりとサポートしてくれる妻にも感謝をしています。ありがとう。

普段、時間がなかったり、恥ずかしかったりで、なかなかお礼が言いにくいのですが、ブログで記載してみました。(それでも恥ずかしいですが。)

よく、みんなに「無理しないで」と言われますが、来年も、懲りずに、もっともっと頑張って、無理してしまうつもりです。みなさんも忙しくなると思いますが、地域医療のためにご協力下さい!!
では、よいお年を[:グッド:]

H23年の治療実績(幕内会として)

治療実績(H23年1月?H23年12月)

観血的手術合計 1317件
内訳
・白内障手術 922件
・網膜硝子体手術 160件(糖尿病・網膜剥離・眼底出血・黄斑円孔     ・黄斑前膜など)
・眼瞼(まぶた)の手術 64件(眼瞼下垂・さかさまつげ・霰粒腫)
・結膜の手術 56件(翼状片・結膜弛緩症)
・緑内障手術 37件
・涙器の手術 29件(NSチューブ・涙嚢)
・その他の手術 49件(斜視、角膜、レンズ整復、瞳孔形成、眼窩など)

レーザー手術合計 151眼
内訳
・網膜光凝固 85眼(糖尿病・眼底出血などに対するレーザー)
・SLTレーザー 28眼(緑内障に対するレーザー)
・YAGレーザー 38(後発白内障に対するレーザー)

*手術数は、分院である小美玉市医療センターとの合計数です。手術数は基本的に保険診療で請求された件数です。両眼同時手術などは2件と計算しています。 白内障の手術時に、逆さまつ毛や眼瞼下垂の手術を追加で行っておりますが、それらはカウントしておりません。また、病気が古くてNSチューブが挿入できなかった症例などもカウントしていません。

抗VEGF薬 硝子体注射 229件加齢黄斑変性症などに対する注射です。ルセンティス・マクジェン・アバスチン)

ステロイド薬 テノン嚢注射 148件(糖尿病や網膜静脈閉塞症などでの黄斑浮腫などに対する注射です。トリアムシノロン)

眼瞼下垂症 手術?

先ほど、今年度の一般診療を終了致しました!
長い1年でした。

眼科の先生から眼瞼下垂の手術に関して質問のコメントを頂きました。
せっかくなのでお返事を含めて、ブログで。

眼瞼下垂症 手術?
経結膜アプローチ眼瞼挙筋手術

先日は、やや高齢の方の手術で、たるんでしまった皮膚を切除し、筋肉を縫い縮める方法を紹介しました。
上まぶたの中には、眼瞼挙筋やミュラー筋と呼ばれる、まぶたを持ち上げる筋肉が存在します。手術では、これらの筋肉を縫い縮めるなどして、まぶたを開けやすくすることが目的です。
先日のように、皮膚がたるんでしまっている場合は、筋肉だけでなく、皮膚も一緒に処置することで、より高い手術の効果が得られますが、皮膚を切ってしまうため、二重の状態や、見た目などに変化が大きくなります。
皮膚がたるんでいない、ハードコンタクトレンズが原因となるような、比較的若い方の眼瞼下垂では、なるべく皮膚や二重に変化がないように手術をしたいという場合も多いようです。
まぶたの中にある眼瞼挙筋は、皮膚側を切開していっても見つける事が出来ますが、まぶたの内側(結膜側)を切開していっても見つけることができます。

すみませんが、手技の説明は専門的な内容になります。

ちょっと、映像が途切れており、最初のシーンがなくてすみません。

上眼瞼をホンテンして、瞼板の上縁(頭側)を2か所でモスキートなどで少し挟みます。さらに、もう一度ホンテンさせると(二重ホンテン)、この画像になります。結膜にキシロカインで麻酔をしていますが、麻酔時に出血してしまいました。
矢印の部位、瞼板上縁近くで、結膜を水平方向に切開し、剥離します。


緑が剥離した結膜、青が眼瞼挙筋です。皮膚アプローチと違い、結膜をはいだらいきなり挙筋なので、オリエンテーションとしては、経結膜は簡単です。


結膜に6-0シルクをつけて、制御糸というか、結膜のオリエンテーションを明確にしておきます。


挙筋の下方に剪刀をいれ、挙筋を剥離します。


剥離できたら、モスキートペアンなどで挙筋をガッチリつかみます。


挙筋を瞼板の上縁から切り離します。


挙筋の上面・下面の結膜や結合織の剥離を進めます。


矢印が挙筋になります。


挙筋に8-0バイクリルで糸をかけ、そのまま瞼板の挙筋切断部位に再度糸を書けます。緑の長さが、挙筋の短縮量になります。


中央、右、左と3か所で、同じように8-0糸をかけ、


しっかりと短縮・縫いつけを行います。


結膜の制御糸を外して、もとに縫いつけて終了。


終了時ですが、皮膚側には、キズも腫れも内出血も全くありません。

術後数日は多少腫れますが、皮膚を切開するのに比べると、直後からの見た目がとてもキレイな手術です。

ハードコンタクトレンズが原因の女性などで、二重の印象などを変えたくない場合に行う術式です。二重をはっきりしたい場合などは、最近は皮膚の小切開のミュラー筋短縮がいいかなと思っています。(美容的目的の手術はお引き受けしておりません。)

そうはいっても、当院は現在、あまりお若い患者様の来院が少ないクリニックでして、皮膚が余ってしまっている人が多いので、先日の術式の方がよほど多くなります。

質問を頂いた先生へ。
眼瞼下垂は眼科ではなく、形成外科や美容の教科書に、かなり詳しいものがあります。

増殖糖尿病網膜症手術?

年末が近づき、今日は午前の小美玉、午後のクリニックともに患者さんが少なめで、ゆったり過ごしました!

一昨日の糖尿病の手術の方も経過良好で退院です。
今日はその手術について書いてみます。
増殖糖尿病網膜症手術
土浦の眼科様から紹介で、80代の無治療の糖尿病網膜症、視力は既に0.01です。

写真中央、白いカサブタが網膜にべったりとくっついています。写真の左のほうがボンヤリ赤いのは、硝子体出血と呼ばれる出血です。
イラストで描くとこんな感じ。

赤い出血があり、緑は眼球後方の網膜を表しています。薄茶色がカサブタ(増殖膜)。カサブタのヒキツレで網膜(緑)にシワがよって内側に剥がれてきています。

手術は局所麻酔で行います。
仰向けに寝て、消毒をしてから、目を開ける器械を付けます。

黒目の左上の白目のあたりから針を入れて、眼球の後方に麻酔薬を注射します。


80代で少し白内障があるので、まずは白内障を取り除き、眼内レンズを入れてしまいます。
レンズがキレイに。

次に、眼球の内部にまで器械を入れるためのキズを黒目の周りに3か所作ります。

キズ口から掃除機のような器械を入れて、目の中の出血を取り除きます。
出血がなくなりました。


今回はカサブタが多いので、もうひとつキズ口を作り、目の中を明るく照らす照明を取りつけます。右側の写真では、左手でピンセット、右手でハサミを持って、白いカサブタを切り離しているのですが、分かりますか?
カサブタが取れました。


でも、今までのヒキツレのため、網膜はまだまだシワシワで、このままではレーザー治療ができません。

ここで、以前に書いたパーフルオロンの出番です。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4995
2011.09.04 Sunday


とても重い液体で、網膜を押しつけてシワの延ばす効果があります。


シワが伸び、網膜がピッタリとくっついた状態で、レーザー治療を行います。レーザーで焼くと、網膜は白くヤケド状になります。

網膜の隅っこの方は、構造上、黒目(角膜)から覗きこむことができません。こんなときは、図のように眼球を押して凹ませることで、隅っこの網膜も処置をする事が出来るようになります。


写真の右下のほうが内側にぽっこりと膨らんでいるのが分かりますか?ここが押し込んだ、隅っこの網膜です。重症例では隅の方まできちんとレーザーをすることで、新生血管緑内障と呼ばれる術後合併症を予防することができます。ただし、この眼球を凹ませる処置は少し痛みがあります。先生によっては内視鏡という装置を使って行う事もあります。

パーフルオロンは目の中にずっとは入れておけない物質なので、吸い出してしまいます。パーフルオロンや水を吸い出して、空気を入れます。

うつ伏せがしっかり出来る人は、空気か特殊なガスを入れて、手術後に1週間くらい、うつ伏せをして、空気の浮力でシワの延ばし続けます。今回の患者様は、80代と高齢で、片足をなくしている方なので、長期間のうつ伏せは難しそうです。

そこで、やはり以前に書いたシリコンオイルを注入します。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4995
2011.04.12 Tuesday


(これまで、シリコンオイルを入れる場合にはキズ口を広げるので出血したり、油が硬いので結構な握力を使って疲れたり、最後にキズを縫ったりしていたのですが、コンステレーションを使えば25Gの小さいキズ口のまま、簡単に30秒くらいでオイルが入ってしまいます!コンステレーションすごい!)


うーん。キレイな網膜になりました[:拍手:]
網膜のほぼ全域のレーザーを行い、オイルを入れて。
結構大きな手術ですが、白目の出血も少なくキレイに出来ました。


オイルの位置が固定するまで、こんな感じで、丸1日位はうつ伏せをしてほしいのですが、今回は残念ながら、あまり病気を理解して頂けない患者様で、まったく協力して頂けませんでした・・・[:悲しい:]一回も下を向かず・・・。
今回は運よく、うつ伏せなしでも、問題は起こりませんでしたが、空気のままだったら厳しかった。我ながらいい判断だったなと。


本日の写真です。視力は0.1程度まで上がっていますが、まだ回復途中です。

手術はコンステレーションのおかげで、1時間もかからないのですが、ブログにするのに1時間以上かかってしまいました・・・。結構大変です。
一般の方に分かりやすく!と思うのですが、難しいですよね??どう書いて行けばいいのか、来年も試行錯誤が必要そうです。

眼瞼下垂症 手術

今日は今年のメス納めの日です。(明日以降、緊急の紹介がなければ)
もう年末なので、今日は合併症の心配が少ない手術のみとしました。
・翼状片手術 1件
・他院術後の瞳孔形成術+乱視矯正 2件
・霰粒腫切除術 1件
・眼瞼内反症手術 1件
・結膜弛緩症手術 2件
・斜視手術(前後転) 1件
・眼瞼下垂症手術(ミュラー筋タッキング)2件
うーん。最後にいろいろやったなぁ。

今日は、眼瞼下垂の手術のことでも。
眼瞼下垂症手術(がんけんかすいしょう手術)
病気については、以前のブログを参照下さい。
2011.09.10 Saturday
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=5124

今日の患者様は、70代の男性です。

まぶたが重そうですね。
今日の手術の問題点は、ワーファリンと言って、心臓の病気があり、血液をサラサラにする薬を飲んでいるため、手術中の出血が気になるところです。

まず、仰向けに寝て、消毒をします。
(手術は患者様の頭側に座って行います。写真は上下反対になります。)


次に、余った皮膚を切除するのですが、切除すべき皮膚の範囲に、紫のペンで目印をつけます。その後、麻酔を2?3箇所で注射します。写真の中心部あたりで出血をしているのは、麻酔の針を刺した部位です。


炭酸ガスレーザーメスというメスで、紫の目印の線に沿って皮膚を切開します。レーザーメスは、切開と同時に焼いて止血をすることが可能なので、今回のような出血しやすい患者様には最適です。青矢印の先に、赤い光が見えますか?この部位でレーザー光線が出て焼いています。


皮膚の下もレーザーメスで剥離し、余った皮膚を切り取ってしまいます。


皮下組織もレーザーメスで切り開き、まぶたを上げるための筋肉を露出します。


今回はミュラー筋という筋肉を糸で縛りあげて、短くしてしまう(タッキング)手術を行います。7-0ナイロンという、とても細い糸なのですが、分かりますか??まつ毛よりも、ずっと細い糸です。


筋肉を短く縫いつけた後で、まばたきをしてもらい、パッチリと目が開くか、目を閉じることができるかを確認します。もし、あまり開かなかったり、開き過ぎて目が閉じにくい場合には、筋肉の縫いつけの強さを変更します。今回は一発でで問題ないようです。


最後に、同じ7-0という糸で皮膚を縫い合わせて終了です。


ワーファリンを飲んでいる割には、出血も少なく、キレイにできました!
おめめパッチリです[:びっくり:]

そうはいっても、術後数日はそれなりに腫れますので、一週間くらいは見た目が悪くなる手術です。約1週間後に抜糸を行い、その後は徐々に見た目がすっきりしていきます。

まぶたに注射をする局所麻酔で、両眼で30分、だいたい1割負担の患者様で、両眼で15000円くらいの手術です
(当院は両眼同時に消毒し、両眼の見栄えを比較しながら、右目の皮膚切開⇒左目の皮膚切開⇒右目の筋の短縮⇒左目の筋の短縮⇒右目の皮膚縫合⇒左目の皮膚縫合という形で手術をしています。)

眼瞼下垂の手術方法は、眼瞼挙筋という筋肉を処置するものや、まつ毛の下を切開するものなど、たくさんあります。個々の患者様の目の状態や、年齢、キズあとをどこに作りたいかなどの希望などもあります。担当の先生とよく相談するようにしてください。

知り合いの先生から電話をもらったのですが、今日で仕事納めとのこと。こちらは、あと2日あります。幕内会は頑張っています。
今日もお付き合い頂き、ありがとうございました!

門松形成術

今週は年末なので硝子体手術はやらない予定でしたが、
先週から重症の患者様の紹介や、結局今日も黄斑円孔の患者様がいらっしゃり、午後は手術日となってしまいました。
・白内障手術 4件
・網膜硝子体手術(増殖1、茎離断2)3件
(増殖糖尿病網膜症1、黄斑円孔1、硝子体出血1)

土浦の眼科様の紹介の患者様です。カサブタだらけの無治療の糖尿病。年明けでいいのか迷いますが、やっぱり早く手術してあげた方が、目のためにはいいに決まってますので・・・。
少し大変な手術かな?と思っていましたが、コンステレーションという新しい素晴らしい器械のおかげで、1時間もかからずにキレイに出来てしまいました!後日、術後写真もupしたいと。

門松形成手術

お正月に年神様を迎えるにあたって、12月(師走)は大掃除をしたり、正月飾りを飾って、神様を迎える準備をするようです。
門松は、神様に「うちはココですよ!」と目印になる役割があるそうで。
松や竹は松竹梅の縁起物で、一年中青々として生命の力強さがあること、先がとがったものは魔よけになる。松には、神を「待つ」という意味も重なる。などなど、門松は、お正月飾りにとても重要なものとのこと。

門松作成術は始めてですが、頑張ってみます。

?患者さんを探す
近くの公園や竹林で、患者さん(松の枝や竹)を探して、ありがたく頂戴します。

?患部を切開
のこぎりを使って、竹の先がとんがるように切開します。

続いて、おなかの部分に、穴を開けます。

おなかの中は、思ったよりキレイで、癌は認めませんでした。
この部位は、後で松の枝を入れたり、水が入る部分です。


吊るすための穴をドリルで開けます。

ここまで、作業時間30分弱でけっこう簡単。
うーん、これなら、来年は竹3本のオーソドックスタイプの門松もいけるか??

?奥さんに任せる
松の枝や、買ってきた花を生けてもらい、玄関の塀につりさげます。

very good[:かどまつ:]

今日は午後の手術が少なかったので、どうにか作成が間に合いました。
29日⇒二重苦
31日⇒一夜飾り
などあって、28日までに飾らないといけないらしいので。
本当は、松や竹を取りに行くのは12月13日と決まっているらしいですが、さすがにそれは無理でした。

年末年始の診療、緊急時の診療に関して

今日はお昼に白内障手術7件、他院にて白内障手術を受けられた患者様の瞳孔形成+乱視矯正(LRI)1件のみ行いました。

年末年始の診療のお知らせ
年末は30日の午前中まで通常とおり診療しています。
年始は4日より再開の予定です。
(31?3日はきちんとした対応が難しいので、何か症状がある方は、30日までに受診頂くようお願い致します。かかりつけの患者様の緊急・重症の症例は出来る範囲で対応致しますので、まずはお電話を下さい。)
定時の予約手術は12月28日で終了の予定で、外傷などの超緊急手術以外の手術は控えさせていただく予定です。

少し別件ですが、休日夜間診療に関してです。
個人的には、休日や夜間も出来る限り対応しているつもりです。
これまでも交通外傷や、動脈閉塞、異物が入ってすごく痛いなども対応してきました。地域医療に貢献したいとの思いですが、患者様に、いくつかご理解頂きたいことがあります。
?救急外来では、基本的に応急処置のみ
?精密検査や、薬の処方、お会計は翌日の朝に

以上をお願いしています。

当院は、院外処方を主にしており、緊急手術のために必要な薬は常備していますが、ちょっとしたドライアイやメヤニのお薬は院内には準備していません。結膜炎などの充血・メヤニ・ゴロゴロなどの場合には、救急外来では診察のみ行い、翌日の時間内診療に必ず来院頂き、処方箋を出しています。
(もちろん、眼球破裂などは、その場で緊急手術を行います。)

夜間の問い合わせで、もちろんごく一部の患者様ですが、「平日は仕事で日曜しかかかれないから、今ドライアイの検査をして、薬もほしい。」とか、「明日はこれないから、今みてほしい。」とか、なかには、「なんで薬を出せないんだ!」と、お怒りになる患者様までいらっしゃいます。

病院は決してコンビニではありません。(なんていうと、コンビニの関係者様には失礼でしょうか?)
近年問題になっている、医師不足や、救急車のたらいまわしなどの原因として、国や医療機関の責任が大きいとは思いますが、患者様のモラルも少なからず影響することもありえるのかな。と思うことがあります。偉そうで申し訳ありませんが、一人の医師としての意見、お願いになりますが、「医療者も人間です。お互いに気持ちのいい診療が行えるようご協力ください。」
日本のよい医療のために。

小児の さかさまつげ

Q&Aで頂いた、小児のさかさまつげに関して、普段お渡ししているプリントです。
詳しい話は、おいおい時間の取れるときに。
ひとまずプリントのみ添付します。

ドライアイ? 涙点プラグ

以前にドライアイについて書いていたのですが、季節がら乾燥が強く、ドライアイの悪化する患者様が増えてきています。
エアコンの風向きや、加湿器などと上手に付き合っていきましょう。

今日来た患者様で、点眼薬や眼軟膏による治療でも、角膜(黒目)のキズが消えない人がいたので、涙点プラグという治療を行いました。

涙点プラグ
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4963
2011.05.31 Tuesday;ドライアイ?治療
上記にて以前にも書いたのですが、
涙は目の表面を潤した後に、目がしらの涙点(るいてん)という出口から鼻の奥の方に流れていきます。一般の方では、涙の約10%が目の表面からの蒸発でなくなり、約90%が涙点から流れ出ていきます。
涙点プラグは、この涙の出口(涙点)に詰め物をして涙をせき止め、涙が目の表面に留まる時間を長くしよう。という治療です。

どんな人に?
?点眼薬による治療を行っても乾いてしまう場合
?点眼薬などのアレルギーで、点眼薬が使えない場合
?仕事やライフスタイル、コンタクトレンズの問題で、点眼薬治療が合わない場合
などの場合に考える治療です。

実際の治療
?目の表面に、目薬の麻酔を行います。
?涙点を先のとがったものを挿入し、少し口を広げます。
?涙点にシリコンなどで出来た詰め物(涙点プラグ)を押し込んで終わり。
痛みもなく、非常に簡単な治療で、1分?5分くらいで治療完了です。
(もちろん日帰り)

今日の患者様の左目です。(写真の左側が鼻側)

少しアッカンベーをすると、青矢印の部分に涙点、涙の出口があります。
今回は、下の涙点に治療を行いますが、同じ部位の上まぶたにも涙点はあります。

治療後です。矢印の先に、白い詰め物がされているのが分かるでしょうか?
今回の患者様は、まず下の涙点のみ治療を行いましたが、それでもドライアイがコントロールできない場合には、上のまぶたの涙点も治療をおこないます。

メリット
?点眼薬は1日に多くても6回程度が上限です。付けた直後は潤いが良好ですが、点眼と点眼の間の時間で、乾いてしまう場合には困ってしまいます。涙点プラグは、1日を通して、同様の効果が期待できます。
?人工涙液(点眼薬)は、あくまで涙の代わりであり、完全に人間の涙と同じではありません。人間の涙にはたんぱく質やビタミンなど、目の表面に必要な栄養分が含まれていますが、あまりに人工の目薬をつけてばかりいると、自分の涙が目薬で流されてしまい、目の表面に必要な栄養分がなくなってしまう事があります。涙点プラグなら、自分の涙が目の表面に滞在する時間が増えるので、人工の涙液に比べて自然な状態を保つことができます。結局のところ、自分の涙がもっとも優秀なのです。
(1日に10回とか目薬をさすのはおかしい事で、そうしないといられない。なんて人は涙点プラグなど、他の治療法を試すべきです。)
?点眼薬に対してアレルギーが出る場合や、他の疾患も合併して数多くの点眼薬が必要な患者様は、点眼薬の種類や回数を少なくすることができます。(多くの目薬に防腐剤という添加物が入っていますが、あまり多く使うと、目に毒性を示すことが多くなります。)

デメリット
?軽症のドライアイの患者様が、涙点プラグを入れると、逆に涙があふれてしまう事があります。
?若い患者様などでは、目がしらに異物感を感じたり、プラグとこすれて逆に目にキズがついてしまう事があります。
?涙の働きの一つに、目の表面のホコリや老廃物、花粉などのアレルギー物質を洗い流す。というものがあります(自浄作用)。涙点プラグは涙の出口をふさいでしまうために、花粉やホコリが留まり、かゆみやメヤニなどの結膜炎が起こりやすくなってしまう事があります。

ただし、涙点プラグは、上記の合併症などが問題となった場合には、眼科で数秒で取ってしまう事が出来ますので、あまり不安になる必要はありません。数年前からは、シリコン製の詰め物のみでなく、ゼリー状の詰め物を詰める方法も行われています。ゼリーは3ヶ月ちょっとで自然に溶けていきます。プラグがゴロゴロして合わないという場合や、プラグの前にちょっと試してみたい。という患者様などもいます。

治療後は?
?合併症がなければ、一生涯入れていてもいいプラグですが、強くこすったりすると、勝手に取れてしまう事があります。あまり、目がしらを擦らないようにしましょう。涙点プラグには0.5mm?1.2mmくらいで、いくつかサイズがあります。小さい涙点プラグを入れて、取れてしまったという場合には、より大きめのプラグを入れるようにします。一番大きなプラグを入れても取れてしまう場合には、涙点を縫いつけてしまう治療などを行います。
?上記のように、プラグを入れると、花粉やホコリが溜まりやすくなってしまうので、ホコリっぽい作業をした後や、花粉症の時期、寝る前などに、人工涙液の目薬を使用して、ときどき目を洗って清潔に保つ必要があります。

季節のイベント

今日は、子供たちの友達を招いて、1日早いですが、クリスマスパティーを楽しみました[:ツリー:]
普段の平日は、なかなか子供と触れ合えないので、今日は久しぶりに料理を作ってみたり、サンタさんになってみたり、満喫です[:ブーツ:]

少し大きくなってきた子供を騙す??ために、普段は患者さんに「辞めましょう。」と言っているカラーコンタクトをつけてみたり、2階のベランダからロープで降りてきてみたり、頑張りました[:チョキ:]
(ちょっと失敗して、落ちちゃいましたけど。)
まだまだ、若いつもりですが、あと数年したら2階から?とかは無理だろうな・・・。子供も賢くなって騙せなそうだし。

昨日は、冬至の行事として、ゆず湯に入って、かぼちゃを食べて。

大学に入って1人暮らしを始めたころから、季節のイベントや行事に関心がなくなっていましたが、子供が出来てからは、「イベントって面白いな。」と思います。
クリスマスだけでなく、日本の伝統行事なども、出来るだけ一緒に楽しんで、子供たちに受け継いでいってほしいな。なんて思う1日でした。

そう思うと、年末年始は行事がいっぱいで、忙しそうですが楽しみでもあります[:凧:]