結膜弛緩症

昨日、暇だとか言ってしまったせいでしょうか・・・。今日は普通に結構混みました。お待たせしてしまった患者様は申し訳ありません。
午後は小美玉で手術です。
白内障手術 5件
やはり、成熟白内障といって、今回は光さえほとんど分からない。という患者様もいらっしゃり、なかなか大変な手術でした。(10分くらい)

今日は、昨日手術をした結膜弛緩症の手術について書いてみます。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)
病気の詳細は、6月22日のブログをご参照ください。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4996
僕を含めて、最近の眼科医は、「見える・見えない・失明」などにばかり、ついつい目がいってしまうのですが、患者様にとっては、痛いとか、うるさい、涙がでる。などの症状もツライことです。
結膜弛緩症は、ある程度高齢になった場合に、非常によく起こる病気で、患者様によっては、とても辛いとおっしゃる事があります。

84歳女性の患者様の、昨日の手術前の写真です。

赤い矢印で囲んだ部分が、結膜がゆるんでシワになっている部分です。
この患者様は、涙目、うるさい。というのがツライようです。


赤矢印が結膜のシワを引き延ばして、白目(強膜)に縫いつけた部分です。
黒矢印は、縫っている最中です。(手術では、患者様の頭の上側に座ります。写真は通常の状態とは上下が反対になっています。)

今度は、黒が縫ってある部分、赤が縫っているところです。
こんな感じで5箇所ほど、シワを伸ばして縫いつけます。

ゆるみが大きい部分は、ハサミで切って、切除してしまいます。

切りとった端と端を縫い合わせて、縫い合わせて終了です。
血液がサラサラの薬を飲んでいて、少し赤く出血していますが、数日でキレイになります。
(出来るだけ出血しないように、血管を避けて切ったり、縫ったりする必要があります。瞳孔を開かないで手術をする先生もいらっしゃいますが、当院では出来るだけ見た目を良くするために、瞳孔を開く薬を使用して出血を少なくするように心がけています。)

今朝こられた時の写真です。

手術前にみられたシワがとれて、キレイになっています。

アッカンベーをすると、まだ少し赤みがありますが、2?3日で治ります。

日帰り手術で5分程度の手術です。
1割負担の患者様だと、片目3000円くらい。
慢性的に涙がでる、うるさい、ゴロゴロするなどの患者様で、目薬で軽快しない場合には、手術をしてしまうのも一つの手かと思います。

涙目の原因となる病気は他にもあります。
また、手術をしなくても目薬の調整だけで、症状が取れてしまう場合も多くあります。
当院での手術をご希望の場合でも、今まで使用した目薬や、検査の結果があると、よい診断につながりますので、現在、かかりつけの眼科様がある場合には、出来る限り紹介状を頂くようにしてください。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)

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