さかさまつげ (加齢性)?

土曜日は午前のみ外来です。さっき終わりました。
平日忙しい、サラリーマンの方などが多い曜日です。

今日は「さかさまつげ」のお話です。
まつ毛には、目の中にゴミやホコリが入るのを防ぐ役割がありますが、
生える方向が黒目の方を向いてしまうと、黒目を擦って、傷つけたり、ゴロゴロの痛み、メヤニの原因となって「さかさまつげ」と呼ばれます。

加齢に伴って増える、さかさまつげですが、

こんなふうに、数本だけ生えるものは、睫毛乱生(しょうもうらんせい)と呼ばれて、「抜く」という治療を行います。外来で抜いてもいいし、おうちで自分や、ご家族に抜いて頂くのも良いかもしれません。
毎回抜くのが面倒だと言う場合には、まつ毛の毛穴に針を入れて、高圧電流を流して、生えにくくするといった、「睫毛電気分解:しょうもうでんきぶんかい」という治療もあります。


このような「さかさまつ毛」は、退行性眼瞼内反症(たいこうせいがんけんないはんしょう)と呼ばれます。
まつ毛のみが上向きに生えるのではなく、まぶた自体が内向きになるために、生えてくるまつ毛の全てが、さかさまつ毛になります。
原因は、残念ながら、みなさんの嫌いな加齢です。

クリニックの生井沢君、20代のピチピチのまぶたです。
若い時の下まぶたは、直線的で張りがあります。

加齢によって、まぶたの皮膚や筋肉にユルみが出ると、縦方向(緑)と横方向(青)に、まぶたがたわみます。このたわみによって、まぶたが内側に向いてしまう事が原因です。(高齢の方ほど、下まぶたが曲線的になります)
このようになると、むしろまつ毛を抜かないほうがよい事が多くなります。
抜いてもまつ毛は生えてきますが、生えて来たての短いまつ毛は、腰が強くて余計に黒目(角膜)にキズをつけるリスクがあります。
ではどうするか?と言うと、手術で一発で治してしまいます。

手術に関してはまた次回[:!:]

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市 茨城町)

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