黄斑前膜?

今日は午前中が外来で約50名の患者様がいらっしゃいました。
本日、水曜の午後13時30分からは手術を行います。
本日は8名の患者様に以下の手術を行いました。(白内障はすべて両眼同時)
・白内障手術 8件
・網膜硝子体手術 3件
・眼瞼下垂症手術 1件
・結膜弛緩症手術 1件

今日も全く問題なく手術を終えることができました。
手術自体は17時半に終わったのですが、スタッフはその後に手術室の掃除なども行います。保育園や学校のバスが再開していないとのことで、急いで帰っていくのをみると、まだまだ震災の余波は大きいなと。余震も続きますしね・・・。

本日の網膜硝子体手術は糖尿病黄斑症、黄斑前膜、網膜中心静脈閉塞症の3例でした。このうち、黄斑前膜について書いてみようと思います。
(一般の患者様がわかりやすい言葉を使用して書きます。)

黄斑前膜(おうはんぜんまく)
まず、眼球内の網膜と呼ばれる組織に光が当たると物が見え、網膜はよくカメラでいうフィルムにたとえられます。
網膜の中心部、物をみる真ん中の部分を黄斑と呼びます。
黄斑前膜はこの黄斑に、かさぶたがはってしまう病気です。
原因は糖尿病や、外傷、レーザー治療や眼科手術後など様々ですが、特に原因がない特発性(加齢)によるものが多いです。やや高齢の女性に多く見られます。
かさぶたが引きつれを起こすと、網膜(フィルム)にしわがよります。
初期には物がゆがんでみえたり、重度になると視力が下がっていきます。
治療法は基本的に手術でかさぶたを剥がすことです。
すべての患者様に手術が必要なわけではなく、悪化傾向やリスクなど、担当の医師とよく相談することが重要です。
最近は15分?20分前後での手術が可能になっています。

2月16日に手術を行った64歳女性の患者様が、ちょうど本日いらっしゃったので、写真をupさせて頂きました。
1枚目が手術前です。中心部から上方にやや白っぽい膜があります。その下方の網膜にはしわがよっています。術前の視力は0.7?0.8でした。
2枚目が手術後です。膜が取れてきれいになっています。本日の視力は裸眼で1.2と非常に良好な経過です。
この患者様は人間ドックで見つかりました。半年間の経過観察で悪化傾向があり、手術となりました。早期発見・早期治療が非常によい結果をもたらしました。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)

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