翼状片

今日は、6名の患者様で以下の手術を行いました。
・白内障手術 8件
・翼状片切除術 1件

お昼に手術を行い、夕方から外来を再開するのですが、翼状片が結構大きく、思ったより時間がかかって、全部で2時間程度かかってしまい、外来に遅刻するかと思いましたが、ギリギリセーフでした。

翼状片(よくじょうへん)
翼状片とは、白目(強膜)の表面を覆っている、結膜と呼ばれる組織が過剰に増殖し、黒目(角膜)に進入してきてしまう病気です。
明確な原因は不明ですが、加齢に伴って50歳以降の中高齢者に多くみられ、また、紫外線や喫煙がリスクの一因となることが分かっています。その他に、外傷などが原因となることもあります。

症状としては、初期からおこるものとして順に以下のようなことがあります。
?充血、ゴロゴロ、メヤニが出やすい
?乱視が強くなり、視力が下がる
?瞳孔(黒目の中心部)にまでかかると、ほとんど見えなくなる

小さいものは自覚症状がなければ放っておいてもいいですが、大きくなったり、視力に影響するものは、早めに治療をする事が望ましいようです。
(大きいものをとるより、小さいうちにとった方が、手術が楽です。)

治療法は手術で切除します。
手術自体は簡単で多くの場合が15分程度なのですが、大きい症例や再発例などでは大変な手術になる場合もあります。
手術でもっとも困るのは、再発してしまうことです。再発した場合は再手術で切除しますが、再発のたびに癒着がひどくなるなどします。
男性・喫煙者・若い患者様・大きな病変などが再発しやすい因子となります。
現在は手術の方法も各種開発が進んでいますので、担当の医師とよく相談されるのがよいでしょう。

本日の患者様は、63歳男性で、喫煙あり、やや大きめの翼状片で、内部の癒着が強く眼球運動障害(目の動きが悪い)がある患者様で、手術がやや大変でした。翼状片切除に加え、再発防止薬のマイトマイシン併用、切除後の再建は遊離結膜弁移植(生体糊使用)という術式で、20分程度かかりました。
最終的にはかなりキレイになっており、ご満足いただけると思います。
今日の手術前の写真です。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)

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