金環日食

今日のお昼は以下の手術を行いました。
・眼瞼内反症手術(眼輪筋縫縮)1件
・白内障手術 7件
無事に終わりました。

僕は患者さんの緊張をほぐすために、手術中に結構話しかけるようにしています。多くの場合は「ちょっと薬がしみますよ。」とか、「濁りが取れたので、新しいレンズを入れますよ」とかの、手術の内容の説明ですが、緊張が強い人には、「お昼ご飯はなんでした?美味しかったですか?」「出身は?お孫さんは?」なんていう話題の事も。
今日は、「今朝は金環日食見ました?」という質問を3名にしてみたのですが、なんと全員見たとのこと!日本中で沢山の人が見たのでしょうね!

金環日食
以前にも書いたり、もうテレビも新聞も、日食の話題だらけなので、皆さんご存じと思います。
我が家も、コンビニで日食観察グラスを購入して、7時半から観察しました。予想通り、ご近所さんの皆さんが庭に出ていて、ちょっぴり恥ずかしい。

以前に書いた、ピンホールカメラの原理でも日食を観察してみました。
紙皿1枚に針で穴をあけて、もう一枚の紙皿に日食をうつします。

赤矢印の先に針穴(ピンホール)、青矢印に日食がうつっていますが、小さいので拡大してみると以下のように。

通常の一眼レフカメラでも撮影してみました。ピントをマニュアルで遠方に合わせて、カメラのレンズに日食観測グラスをくっつけて撮影してみると、

とてもキレイな写真が撮れました。やったね!!

外来では、
・「日食を裸眼で見た後、しばらく中心部が暗くなってしまったが、病院に付く前に治ってしまった。」という、軽症の日食網膜症と思われる女性や、
・学校健診で指摘されて受診した中学生は、「ずっと裸眼で日食・太陽を見続けたが症状はない。」なんていうツワモノもいました・・・が、
当院では大きな問題となる網膜症の患者様は発生しませんでした。

「太陽は一瞬たりとも見てはいけない。」「太陽を探すときも必ず観察用グラスを使う。」「曇りでも危ない。」という説明が多くの場面で飛び交いましたが、実際には光量が少ないとは言っても、初日の出や夕日の観察はどうなのだろう?
日時計や方角を見るときや、子供に「あれが太陽だよ」と教えるときにもグラスは必要なのでしょうか?
日光網膜症に関しては、発症率も低く、詳しいことが解明されていないようですが、どのくらいの光量で、どの程度のリスクがある。というのがよく分からないのですが、患者様に質問を受けるかもしれないので、どうにか勉強してみたいと思います。

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