お手紙

手術実績をのせたり、どのような手術をしているのかを書くことで、当院を受診する患者様が、安心して治療を受けられるといいな。というのと、僕が知っている眼科の知識を分かりやすく記載して、目の事で困っている人に少しでも役に立ってほしい。
と思って、ブログを書きだして、もうすぐ1年半になります。

実は自分のメインの仕事、つまり実際の医療も結構忙しくなっており、ほとんど休みも取れなくなっていたり、混雑した外来で、説明不足になっていることもあるかもしれない。と思うと、ブログを書くよりも目の前の患者様に集中した方がいいのか?
でも、ブログを書いている多くは夜中で、診療時間には診療に集中しているのだからいいのか?
なんていう葛藤に最近悩まされることがあります。

北海道から沖縄まで、Q&Aでは幅広い地域からご質問を頂き、自分なりに出来る範囲で回答をしていますが、実際に診察をしているわけではないので、担当医の先生方にはかないません。無責任な答えを書いていないかと、悩んでしまう事もあります。

そんな中、今日はちょっとモチベーションが上がるお手紙を頂きました。
面識のない、かなり遠い大学病院に入院中の40代男性の患者様からです。
両眼の増殖糖尿病網膜症、血管新生緑内障で、なんと1年ちょっとで、外科的手術などを両眼で16回くらい。アバスチンの注射を数え切れないくらい行っているとのことです。
糖尿病や緑内障のブログが役に立ったという事で、感謝のお手紙でした。かなり見えにくいのではないか?と思いますが、虫眼鏡でブログを読んで頂き、病状や経過、人生観など6枚に渡るお手紙を記載頂きました。大変な労力たっだのではないかと思うと、上記の僕の悩みは吹っ飛んでしまいました。

22日に郵便に投稿して頂いたY様(S様?)、ブログでの返信でも構わないとありましたので、遠慮なく記載させて頂きました。
ご自身の存在価値についての記載がありましたが、今回のお手紙は僕にとっては、医療のやる気が跳ね上がる出来事で、とても嬉しく思いました。
何もしないでいるより、少しでも何かをなさってください。僕の稚拙な文章・ブログが恥ずかしくなるほど、お手紙からは聡明な方という印象を受けました。Y様ご自身の経験や人生、考え方をお話し頂くだけで、周りの人に影響を、元気を与えることができるのではないかと思います。(偉そうですみません。)

僕はかなり諦めが悪い方ですが、今年は1名だけ、Y様よりさらに若い両眼の糖尿病・血管新生緑内障で、退院様の術後からですが、引き受けた後どうにも上手くいかずに片眼は諦めさせて頂いた方がいます。
大学病院で16回もの手術・処置を行う医師は、僕の周りでは聞いたことがありません。とても熱心な診療を受けているのかと思います。

緑のカーテンも頑張ります。
ご希望のあった、角膜内皮のブログも時間をみて記載しますね!!

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