水疱性角膜症? 角膜内皮細胞

今日のお昼は以下の手術を行いました。
・老人性眼瞼内反症 1件
・結膜弛緩症手術 2件
・白内障手術 6件
・緑内障手術 1件
みなさん無事に終わりました。
結膜弛緩症などのブログも書いてないなぁ。まだまだ病気はいっぱいあります。

今日は角膜(黒目)の話題を。
水疱性角膜症?(すいほうせいかくまくしょう) 
角膜内皮細胞(かくまくないひさいぼう)
眼球は、黒目(角膜)から光が入って、目の奥のフィルム(網膜)に光が当たると物が見える、カメラのような構造をしています。入ってきた光が、目の中で進行方向を変え(屈折)、ちょうど網膜上で像を結ぶ(ピントを合わせる)ことができれば、物が良く見えるのですが、この、光を曲げる(屈折させる)役割を担っているのが、角膜と水晶体(レンズ)になります。

赤矢印の先が角膜になりますが、角膜は光をよく通す必要があり、出来るだけ透明でなくてはなりません。この、角膜を透明に維持する役割を担っているのが角膜内皮細胞になります。


角膜の拡大図ですが、角膜は1枚の膜でできているわけではなく、緑矢印がわ(眼球の外側)を薄く覆っているのが上皮細胞。黄色矢印がわ(眼球の内側)を薄く覆っているのが内皮細胞になります。上皮と内皮の間の最も暑い部分は角膜実質と呼ばれます。

角膜内皮細胞の最も重要な仕事は、角膜の水分量を調節することです。
角膜に余分な水が溜まり過ぎると、角膜が厚くなって、白く混濁してしまいます(水疱性角膜症)。角膜内皮細胞は、角膜に溜まった水分をポンプ機能により眼球の内側へと排出し、角膜の水分量は一定に保つことで、角膜の厚みや透明性が維持することに役立ちます。

今日もお読み頂きありがとうございました。

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