水疱性角膜症? 角膜内皮細胞減少の原因

今日は以下の手術を行いました。
・加齢性眼瞼内反症(眼輪筋縫縮) 2件
・眼瞼下垂症(CO2レーザーミュラー筋タッキング) 2件
・斜視手術(前後転法) 1件
・白内障手術 8件
・網膜硝子体手術(茎離断) 4件
(若年性増殖糖尿病網膜症1件、糖尿病+白血病網膜症に伴う黄斑浮腫1件、糖尿病網膜症に伴う黄斑前膜2件)
みなさん無事に終わりました。よかったです。

さて、角膜の続きです。
水疱性角膜症?
角膜内皮細胞減少の原因

角膜内皮細胞は、角膜内の水分を眼球の内側に排出することで、角膜内の水分量を調節しています。角膜が透明に維持されるためには、一定の水分量に調節されていることが重要で、もし、角膜に余分な水分があると、角膜が厚くなって、白く混濁してしまいます⇒水疱性角膜症

実際の水疱性角膜症の患者様の写真です。
通常の黒目に比べて、白く濁っているのが分かるでしょうか?

原因
角膜内皮細胞はが何らかの原因で減少し、1mmx1mmの四角の中に内皮細胞の数がだいたい500個未満となった時に、水泡性角膜症が発生します。
角膜内内皮細胞が減少する原因としては、以下のようなものがあります。
・加齢(正常でも高齢者では少なくなります)
・外傷(裂傷などだけでなく、打撲傷でも起こります)
・眼科手術(白内障などの眼球内の操作を必要とする手術)
・高眼圧症、緑内障
・ぶどう膜炎
・感染症(角膜潰瘍など)
・コンタクトレンズによる酸素不足・誤った使用法
・点眼薬の副作用
・先天的、遺伝的な病気(Fucks角膜ジストロフィーなど)

今日もお読み頂き、ありがとうございました。

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