新型 乱視用眼内レンズ 

当院では白内障手術時の乱視軽減に、とにかく力を入れています。
ホームページ参照→http://www.sannoudai.or.jp/clinic/ope03.html
特に角膜乱視が0.75D以上の症例では、全例で乱視用眼内レンズ(Toric IOL)を使用し、実に総白内障手術数の40%以上に乱視用レンズを使用し、おそらく日本でトップの使用率と思われます。
(Toric IOLについて参照)

実は、これまで日本国内で使用できる乱視用レンズは、ALCON社のレンズ1種類しか保険適応がなかったのですが、最近、AMO社から乱視用レンズが発売され、保険適応となりました。

矢印の先に、乱視の軸(向き)を示すマークがあります。

昨日、早速、新型レンズのレンズを使用してみました。
当院が乱視に力を入れているのはメーカーの人もご存じで、茨城県では当院が最も早い使用となりました。

角膜切開(黒目と白目のギリギリから切開)では、2.4mm程度の傷があれば、簡単に目の中に入れらるようです。

矢印の先が乱視の軸(向き)の指標になります。

4名の方に使用しましたが、使い心地は良好で、みなさん今朝の術後裸眼視力も良好でした!

*新しいAMO社のレンズが、もっともよいレンズだというわけではありません。Alcon社のもののほうが、よい適応になる患者様もいらっしゃいます。
目の状態や年齢、仕事の内容などによって、もっとも最適なレンズは、各自それぞれ異なります。当院では、その患者様にとって、もっとも良好な成績が望めるレンズを適宜採用しております。

今後も、最新の医療を地域の患者様にお届けできるように尽力致します。

医学の進歩は非常に早く、10年前の医療はまったくあてになりません。
ホームページもブログも、記載から時間がたつとほど最新の知識からの乖離が大きくなりますが、当ブログを書き始めて約3年になり、当初の内容と変更になったものも沢山あるようです。以前の内容を書き換えるのも、日付とかの面で矛盾しますし迷うものです。

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