点眼薬(目薬)について

今日は8名の患者様の手術を行いました。
・白内障手術 8件
・眼瞼下垂症手術 2件
・眼内レンズ交換 1件

レンズ交換は、数年前に他院様で縫いつけたレンズが脱臼して(ズレて)しまい、古いレンズを切断し摘出してから、新しいレンズを縫いつける手術で30分以上と少し時間がかかりました。

今日は点眼薬(目薬)の使用法について記載します。

点眼薬

点眼薬は、みなさんご存じのとおり、目の中に入れるお薬です。
基本的に液体で、容器から薬を押し出して、目の中に入れます。
(最近は目の中に留まる時間を長くするために、ゲル状の薬などもありますが)

?点眼の仕方
一般的には、片手で点眼容器を持ち、反対の手で、下まぶたを引っ張ります(アッカンベー)。そこに、液体を1滴垂らします。
ただし、手術直後などの特殊な時期を除いて、目の中に入りさえすればやり方は何でも大丈夫です。親指と人さし指でまぶたを大きく開いて行う方や、点眼容器に取り付けてまぶたを開く器械(薬局や100円ショップなどにあります)を使う方など様々です。

?点眼の量
1回1滴で十分です。それ以上使用しても、まぶたの外に溢れてしまうだけです。まぶたに点眼薬がついたままにしておくと、皮膚がただれるなどの副作用が起こることがあります。沢山つけるほど良く効くという事は全くありません。

?点眼後
もっとも良い効果を出したい場合は、点眼後に目がしらを指で数分押えて、目をつぶっています。こうすることで、薬液が目の中に留まる時間が長くなります。ただし、そのような事をしなくても、それほど効果が落ちるわけではありませんので、あまり気にしなくても良いかと思います。(緑内障など、そのようにした方がよいと言われている方は守って下さい。)

?複数の点眼薬を使用する場合
目の表面で薬液が混ざると、組み合わせによっては結晶という塊が出来てしまったり、また、後から付けた薬で、前の薬が流されてしまうために、効果が出にくくなってしまう事があります。
複数の点眼薬を使用する場合は、点眼後に5分から10分程度の間をあけて、次の点眼薬を使用するようにしましょう。間をあけることで、先につけた点眼薬が完全に吸収されてから、次の点眼薬を投与することができます。
最後につける薬の方が、最終的に目の中に残るため、点眼の順番は大事なものほど後にするとよいでしょう。
その他、液状の薬⇒懸濁液⇒ゲル製剤などの順番でつける方が良いとされていますが、ある程度の時間をあけていれば、順番はそれほど気にしなくて大丈夫です。(緑内障などで、精密な指示を受けている場合は、守るようにしましょう)

?点眼薬の保存方法
一番大事なのは、ほとんどの点眼薬は、開封後1カ月で処分することです。食べ物には保存料と呼ばれる添加物が入ることで、賞味期限を調節しています。ほとんどの点眼薬にも防腐剤という添加物が入っており、ある程度の期間は腐らないように(菌が繁殖しないように)なっていますが、1ヶ月以上は保障されていません(すべてが1ヶ月ではなく、一部、防腐剤がはいっておらず1回使い切りなどの点眼薬もあります)。また、点眼薬は温度や、酸化(開封後に酸素と触れあう)、光線などによって、効力がなくなっていきます。開封後、長期間過ぎたものは、効力がないうえに、もしも内部で菌が繁殖していた場合には感染症の原因となってしまうことさえあります。賞味期限切れの牛乳は飲みたくないですよね?目薬だって同じです。古くなった点眼薬は使用しない。気をつけましょう。
また、薬の種類によっては冷蔵庫で保管するものや、遮光の袋に入れて光を当てないようにする必要があります。そのように言われた薬は、保管方法を守るようにしましょう。

?自分の薬は自分だけのもの
家族内に結膜炎の方がおり、同じメヤニだから、同じ薬を使ってしまおう!という方がいらっしゃいます。点眼容器についた菌をうつし合ったりする原因となるので絶対にやめましょう。また、点眼薬との相性が悪く、万が一副作用が起こった場合に、保障などが受けられなくなる可能性もあります。

?調子が悪かったら、医師に相談を!
点眼薬に限った事ではありませんが、相性の問題などで薬に対してアレルギーがある場合や、残念ながら薬の副作用が出てしまう場合もあります。また、例えば感染性の結膜炎で、細菌を倒すために抗生剤の薬を出しても、菌の種類によっては薬が効きにくいなどで、なかなか治らないこともあります。
薬をつけてるのに治らない、悪化する。このような場合は必ず医師に教えて下さい。薬を勝手にやめたり、通院しなくなってしまうのはもったいないです。医師は治らなかった場合に、次に行う治療を必ず考えていますので。
また、「薬をつけるとしみる」などの理由で、勝手に点眼薬を中断してしまう方がいらっしゃいますが、特に緑内障などでは、少しくらいしみることがあっても、失明を防ぐためには仕方ない。というのがあります。あまりに辛い場合には、点眼薬の種類を変えたり、別の治療を相談することができます。勝手に薬を辞める前に必ず医師に相談してください。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)

“点眼薬(目薬)について” への2件の返信

  1. これは、結膜炎は、家族の他の宿泊、同じMeyaniので、私は同じ薬を使用しますそうでしょうか?報告が来る。眼科船はinSheは、それぞれ、他の細菌は絶対にYamemashou原因を折り見て到着した。

  2. コメントありがとうございます。
    すみませんが、文字化けでしょうか?解読が難しい状態です。再度ご連絡いただければお返事したいと思います。

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