コンタクトレンズ

今日のお昼は以下の手術を行いました。
・白内障手術 6件
・加齢性眼瞼内反症(逆さまつ毛)1件
無事に終了しています。

心配していた、土曜日に手術の網膜下出血(動脈瘤破裂)の患者様ですが、僕が思ったより良く見えるようで、喜んで頂きました。良かったです[:グッド:]
先週水曜日の黄斑円孔の2名も本日治っていることが確認でき、今日はなんだか良い気分です。

そして、もうひとつ良いことが!

48歳の男性です。昨年の夏に仕事中に大きな石が跳ねて目にあたり、黒目(角膜)の中央部付近から、白目(強膜)の方に約1.5cmほど断裂、眼球内の一部の組織が外に出てきてしまっている状態でいらっしゃいました。
これまで、黒目や白目の縫合や、水晶体の手術、網膜剥離の手術など数回の手術を行っています。

半年以上が経過し、まずまず落ち着いた状態なのですが、メガネをかけた矯正視力が0.3しかなく、一番の原因は角膜の傷跡が白く濁っていることだと考えました。
残念ながら、当院ではほとんどの眼科手術が可能ですが、角膜移植という手術だけは行っていません。そこで、先日、角膜移植で有名な千葉県の大学病院へ移植の依頼で紹介させて頂きました。

ところが、帰ってきた患者様は移植はされておらず、お返事をみると、
コンタクトレンズの使用で、視力が1.0まで改善するので、移植は不要とのこと[:びっくり:]
黒目(角膜)が濁っているから視力が出ないのかと思っていましたが、濁りは中央部を避けているようで、視力が出ない一番の原因は角膜が傷あとによってデコボコしていることのようです。

デコボコの具合を測定する器械ではかってみると、

左側が正常な右眼、右側がケガをした左眼です。表面の凹凸が色であらわされますが、いろいろな色が混ざりあっています。このような場合は、メガネでは矯正出来ずに、表面にハードコンタクトレンズを乗せると、デコボコが緩和され視力が改善します。

わざわざ、千葉まで行って頂くことになってしまい、お手数をおかけしました。濁りのせいと決めつけずに、コンタクトも試してみれば良かったです。もっと勉強しないと。

ただし、眼球破裂は失明さえしなければ、医療としては成功というようなケガで、今回は網膜の手術などもしていますので、どんなに良くなっても、そんなにいい視力にはならないかなぁと思っていたので、とてもうれしいです。
先ほど、当院でコンタクトレンズを作成頂きましたが、確かに1.0まで見えるようで・・・。いいことですが、本当にびっくりです。良かったです[:OK:]

(当院では、病院の特性から、円錐角膜でのハードコンタクトレンズや、外傷後の虹彩付きコンタクトレンズなど、特殊なコンタクトレンズの処方は行っていますが、通常の近視・乱視などへのコンタクトレンズの処方は行っていません。また、処方箋もお出ししておりません。申し訳ありませんが、ご了承お願い致します。)

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市 茨城町)

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