春季カタル

今日は熱かったですね。午前の小美玉から午後にクリニックに戻るのに車での移動が熱くて。エアコン大好きですが、ちょっと自粛したりして。

今日の夕方に来られた、17歳女性の病気です。
春季カタル(しゅんきかたる)
アレルギー性結膜炎の重症型・難治型に分類されます。
かゆみが非常に強く、黒目と白目の間(角膜輪部)の粘膜が盛り上がって腫れるようになります。

また、上まぶたをひっくり返してみると、まぶたの裏の結膜が白く、石垣をならべたようにぶつぶつします。(乳頭増殖)

(初診時)
この乳頭増殖は、コンタクトレンズ装用者やアトピー性角結膜炎でもみられます。

花粉なども影響して、春から夏にかけて症状が悪化し,冬にはおさまり、また春になると症状が悪化するということを例年くり返します。
10?20歳の男の子に多く、多くは成長に従って治っていきます。

かゆみやメヤニなどの症状が強く、また、角膜(黒目)にキズを作りやすいことから、視力低下などの重篤な障害のリスクが高い病態で、しっかりとした治療が必要です。

抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド剤、免疫抑制剤などの点眼薬により治療します。
重症度や全身的な問題によっては、内服や注射の治療を行ったり、治療に抵抗性の場合は、乳頭増殖(白いデコボコ)を手術で切除する場合などもあります。

今日の女の子は、他院での治療に反応しないとのことで、一ヶ月前より担当させて頂き、点眼薬を使用していますが、本日はかなり軽快しているようです。

(本日の写真です)

基本的に男の子に多い病気で、女の子は少ないのですが、女の子の方が治療にも軽傷で反応しやすいのかもしれません。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市 茨城町)

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