緑内障36 患者さん⇔薬局・内科主治医 緑内障連絡票

今週の当院の手術は、主だったものだけでも
白内障手術 32件、網膜硝子体 12件、緑内障手術 3件、眼瞼下垂 6件。緊急手術としても眼球破裂1件、網膜剥離3件。ひどいものは網膜が150°避けているものまで。。。

さぞ忙しい1週間かと思ったら、僕は今週は学校医の仕事が多く、自院での手術は5例のみ。(他院での非常勤手術は30件強ありましたが軽症例です。)
上記手術のほとんどを宮井・渡部副院長に頼っています。
そんな忙しい副院長たちですが、今週は渡部副院長が素敵なものを作ってくれました。
患者さん⇔薬局・内科主治医 緑内障連絡票
緑内障の一部の患者さん(閉塞隅角緑内障)は、風邪薬や睡眠薬、前立腺薬、胃カメラを受ける時の注射薬などで、急激に緑内障が悪化することがあり注意が必要です。とはいっても、実は緑内障の患者さんのうち、本当に投薬に制限が必要な人は1割もいません。
しかし、なかなか自分の緑内障がどんなタイプなのかを分かっている人は少ないものです。当院では以前からできる限り説明書を渡したり、服薬制限や点眼指導などについての説明も行っていたつもりでしたが、時間がたつと多くの方がうやむやになって、「そんなこと言われたっけ??」というケースも少なくありません。度々、調剤薬局から「緑内障の患者さんですが、睡眠薬を処方してもいいですか?」と問い合わせを頂きます。

連絡票には、緑内障のタイプ、投薬制限以外に、眼圧や眼圧の測定値に影響する角膜厚を記載して、1枚を患者さんに。複写の1枚をカルテに保存することになりました。今後の外来で随時お渡ししていく予定です。
患者さんの安全性の向上と、薬局からの問い合わせ、「言われてない。もらってない。」が少なくなるはず??

 

“緑内障36 患者さん⇔薬局・内科主治医 緑内障連絡票” への3件の返信

  1. 初めまして。先日コンタクトレンズを買うため、久しぶりに眼科にかかりました。その際、緑内障の初期であると言われ大変驚きました。見せていただいた写真には眼球の奥に黄色い塊が見え、正常な人にはそれはないんだそうです。次回視野検査と言うことで、今日受けてきたのですが、やはり緑内障が疑わしいと。加齢黄斑変性とも言われました。現在眼圧は正常だそうです。一ヶ月ごとに経過観察と言われ、点眼薬も処方されませんでした。私は今後失明してしまうんですかね。失明に至らない方法はありますか?とても不安で仕方がありません。病気について調べていたらこちらにたどり着きました。そちらの病院には他科で何度か受診しています。

    1. 勘違いをされている方が非常に多いのですが、緑内障は失明率が小さな疾患です。失明の原因の第一位というのは数の問題であって、40歳以上の20人に1人が緑内障というあまりに大きい母集団であるため、その結果の数として1位になってしまいます。
      また、自覚症状も乏しく、発見時に末期であることも原因の一つです。
      初期の緑内障を発見できて、いきなり失明の話が出ること自体がおかしな話で、例えばインフルエンザでも重症例や高齢者などでは命を脅かすことがありますが、内科で「インフルエンザです。」と言われて「死んじゃいますか?」という質問に似ているのかと。
      担当の先生も、失明のリスクなどは全く触れていないのではありませんか?

      1. お忙しい中、ご回答下さりありがとうございます。おっしゃるとおり、診察医からは失明についての話はありませんでした。治療の種類、レーザーとか点眼では届かないので眼球の裏側に直接注射することがあるとのことでした。そして私のように眼圧が正常な緑内障もあると。私自身、緑内障はお年寄りがなる病気だと思っておりました。勘違いしている人についてのご説明にもあったように、この病気は失明率が高いと思っており、だから私はいずれ失明するのかもしれないと不安になってしまいました。このような不安になるのは、私が抱えている別の病気も影響していますが。今回は3年ぶりに眼科を受診し早期発見に繋がったことを前向きに捉えるようにしたいと思います。私のような質問にもお答えいただき、いろいろとありがとうございました。

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