結膜弛緩症

今日の外来は、新患(はじめてかかる人)が多くて結構混みあいました。
お待ちいただく時間が長くなりすみません。
午後の手術は以下を行いました。
・白内障手術 10件
・緑内障手術 1件
・網膜硝子体手術 3件

網膜硝子体の内訳は
 糖尿病黄斑浮腫 1件
 糖尿病性黄斑前膜 1件
 硝子体出血 1件
みなさん無事に終わっています。

結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)
結膜弛緩症は、白目(強膜)の上を覆っている、結膜という粘膜が、加齢によって、ゆるんで、しわがよってしまう病気です。
失礼な言い方かもしれませんが、年齢でお肌にしわが出来るようなものです。

症状としては、以下のようなものがありますが、
とにかくうるさい。と感じる事が多いようです。
・まばたきをするたびに、しわがこすれるので、痛みを感じたり、炎症を起こしてメヤニがでます。
・涙の流れが悪くなったり、涙を蓄える空間が狭くなるため、涙目になります。
・涙が黒目の表面に均一に広がらずに、乾いた部分ができて、ドライアイの症状がでることもあります。

残念ながら、簡単に完治する病気ではありません。
年齢によって足腰が痛い場合にシップをはるように、治すというよりは、目薬を使って上手に付き合っていくといった病気です。乾燥した空調を避けるなど、環境を整えることも重要です。
目薬を使って、あまり症状が強くなければ様子をみて頂くことになります。

ただし、症状が強く、目薬を使ってもツライという場合には手術を行います。手術によって、あまった結膜を切除したり、縫い縮めたりします。
手術自体は非常に簡単で、外来で目薬の麻酔でで5?15分程度の手術です。
(粘膜がどれくらい余っているか、どれくらい切除するかで時間が変わります。)

本日、先週の水曜日に手術をした患者様が2名いらしたので、掲載します。

73歳の男性です。黒目の左下、まぶたの上にシワがよっています。

詳しく見るために、涙を黄色に染めています。正常でシワがない場合には、涙はまぶたの上に均一にたまるため、まぶたの上に一本のまっすぐな線が写ります。結膜弛緩症では、シワの部分にも涙がたまり、涙の黄色い線が余分に写るようになります。

特殊な青い光で写真をとると、黄色の線がより見やすくなります。

最後は、本日の写真です。シワがなくなってキレイになってきています。

次は、78歳の女性です。

黒目の下のほう、まぶたとの境界に、白いシワが見えます。

本日の写真です。シワがなくなり、非常にキレイになっています。

実は、目の表面の写真を保存する器械とパソコンとの相性が悪く、ブログに載せる場合には、印刷したものを写真で撮って掲載していたのですが、今月の28日に新しい器械の購入が決定しています。今後はよりキレイな写真を簡単に掲載できるので楽しみです。画質も良く、診察中の患者様への説明もよりやりやすくなる予定です[:グッド:]

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市

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