ひたちの眼科

今日、茨城県の日立市で筑波大勤務時代の同僚が開業しました。

ひたちの眼科

茨城県は人口あたりの眼科医が非常に少ないことで有名です。
つくば市など県南地域では、比較的充足していますが、県北地域では患者さんの数と医師の数があわずに、医師が疲弊しているということをよく耳にします。
あまりに忙しいと、目の前の仕事でいっぱいになり、医師としてスキルアップができなかったり、地域内の眼科医同士が切磋琢磨するくらい出ないと、地域の医療レベルは上がりません。

ひたちの眼科は、白内障・緑内障・網膜硝子体手術など、眼科の重要な手術のほとんどを対応できる最新設備を整えたクリニックです。
私も微力ながら硝子体手術のお手伝いをさせて頂く予定です。
県北にお住まいで当院への受診が難しい方や、当院で手術を受け、その後のfollowを県北でという希望の患者様は、ひたちの眼科をぜひ受診されてみてください。

ひたちの眼科HPはこちらをクリック(ネットで予約もできるそうです)



6月29日に内覧会があったので、僕も訪問してみたのですが、すごく混んでいて、なんと350名の見学者がいらしたそうです。県北地域は、もっともっと眼科医が必要なのでしょうね。

石岡市臨床懇親会

今日の夜は石岡市医師会の主催で勉強会がありました。
今は千葉で臨床教授をしている先生の講演がありましたが、15年前、僕が実習生の時に筑波大で講義を受けた先生でした。懐かしい気持ちで久しぶりに挨拶をさせて頂きました。
優秀な人のわかりやすい講義というものは、結構頭に残っているもので、15年前の授業ですが、いろいろなことを急に思い出し、僕の頭・記憶力もまだまだ大丈夫そうと一安心。

演題は、上記の先生と、僕の講演で2題でしたが、
「生体糊を使用した新しい眼科手術の開発」
というのでお話をさせて頂きました。
実はまだ全国学会クラスでは発表していない内容ですが、
みなさん結構興味を持っていただいたように思います。
症例数をもう少し増やして、大きな場でも発表していきたい内容です。

最近は別に、「痛くない麻酔・出血しない麻酔」の麻酔法や麻酔針の開発にいそしんでいます。間に合えば、来年1月に京都で行われる眼科手術学会総会で発表したいと思います。

他に、「硝子体手術時における安全で効率的な前嚢収縮の切除」という内容で、今年の11月に大阪で行われる、日本網膜硝子体学会総会でも発表予定です。
(演題抄録登録済)

9月には、神戸で行われる日本臨床眼科学会総会で、「強制的に視野の欠損を認識させた緑内障患者における通院継続率の検討」という演題で抄録を登録済です。

また、当院で実績の多い「当院での眼内レンズ交換法と成績(仮)」に関して、
来年の6月の東京、JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)で発表したいと思います。(今年は忙しく間に合いませんでした・・・。)

昨年から宮井先生が副院長となってくれたおかげで、少し時間の余裕ができました。今後は山王台病院での医療を全国区の学会でどんどん報告していきたいと思います。

手術数でわかるいい病院 2014

眼科の中で、どの手術が一番難しいですか?
というのは、正式には何とも言えないのですが、
失明する・しないという観点や、細かい操作。という意味では、
網膜硝子体手術という手術を選ぶ医師が多いようです。
(網膜剥離や、糖尿病網膜症、眼底出血、黄斑前膜などの手術です。)

週刊朝日MOOK 朝日新聞出版・2014年2月28日発行の、
「手術数でわかるいい病院 2014」という本で、
眼科手術を行う、ほとんどの医院での網膜硝子体手術件数が掲載されました。

2012年、一昨年の保険診療データですが、当院は206件でした。
茨城県内で100件以上の網膜手術件数があったのは、多い順に、
?小沢眼科様
?筑波大学様
?阿見 東京医大様
?当院
の、4医院のみのようです。
開院翌年2年目のデータで、当時は一人で全ての手術を担当しておりましたが、
今年は宮井副院長も増え、手術数もかなり多くなりそうなので、
多少順番も変わるのかなと。

手術が多いほど優秀というわけではありませんが、
件数が多く、手術に慣れているのは、悪いことではありません。
こういう本がいいか悪いかは別にして、
患者様が治療医院を選ぶのに、一つの参考にはなるのかなと思います。
医師としては、どんなに件数が多くなっても、一つ一つ思い入れを持って
誠心誠意、対応しなくてはいけないなと再確認しました。

送別

もう少しで4年になる眼科内科クリニックです。
最初は10人もいなかったスタッフが、少しづつ人数が増えて、
ふと気が付くと、現在は眼科の外来だけで、
医師2人、看護師5人、ORT4人など、合計21人にもなっていました。

残念ながら、本日をもって退職される看護師さんが1名。
開院近くから、長く頑張ってくれたスタッフの退職は2人目ですが、
とってもさみしいものです。
真面目にコツコツ働いてくれる看護師さんで、ミスがなく、
とっても助かっていましたよ。
特に手術室では本当によい仕事っぷりでした。
ご主人様の仕事の都合で、九州の宮崎県に引っ越しとのこと。
宮崎県で、優秀な眼科スタッフを募集の医院様があれば、ぜひご連絡下さい。
とっても素晴らしい看護師を紹介しますよ!

山本さん、元気で頑張ってね[:グッド:]

最後に写真撮影[:カメラ:]
忙しく、なかなか時間が合わないのですが、
いつかスタッフ全員で記念撮影をしたいな。と思います。

石岡市 まちかど勉強会

石岡市 まちかど勉強会

今日の午後は、石岡市まちかど情報センターにて、市民講座を担当させて頂きました。保険医協会から依頼がきて、市役所などにポスターが掲示されて1週間もなかったので、「もしかして、誰も来なかったらどうしよう・・・。」と少し不安に思っていましたが、予想以上に足を運んで頂け良かったです。
僕はまちかど情報センターには初めて行ったのですが、それほど広いスペースではない場所に50名以上の方に来て頂いたので、椅子に座れない方まで出てしまい、申し訳ありませんでした。
2時間と比較的長い時間を頂いたので、「高齢者が気をつけたい眼疾患」という題で話してみました。本物の手術ビデオを流したりと、結構好評だったような?と。自己満足。
眼科の勉強会ですので、やはり眼科に興味のある方が多く、すでに他の眼科様で治療中の方が多かったようです。最後に質問が沢山あったのに、僕は夕方から他院様で手術があったので、急いで終了にしてしまい申し訳ありませんでした。

先週末に頑張って90枚以上のスライドを作ったので、一部を。

・通常、「今日は目がよく見える!」なんて思いませんよね?目の怖い病気の多くは痛みもなにもないので、少しの見えにくさを放っておいて、病院に来た時にはもう手遅れ。ということが多々あります。目の奥の血管が詰まる病気などは、発症後数時間での治療でないと間に合いません。例えば、脳の血管や心臓の血管が詰まったら(脳梗塞・心筋梗塞)、急いで救急車を呼びますよね?ところが、目の血管が詰まって、視力が落ちたり、暗く感じても、多くの方は数日後、数週間後にいらっしゃいます。なかには、「1ヶ月前から見えない。」なんて。

目がおかしいと思ったら、いつ眼科に行けばいいですか?
今でしょ!

目薬の付け方なんかも、説明しました。
目薬を付けた後には、「キタッー!」と叫ばなくてもいいのですが、講演会に来て頂いた方は年代のせいか、あまりウケませんでした・・・。

こっちのスライドの方が、好評でしたね。

緑内障など、眼科の怖い病気は自覚症状が乏しいため、何の症状もない時でも数年に1回は検診をするなどして早期発見・早期治療をすることが重要です。地域の皆さんから失明者をなくすためには、このような講習会を行って、眼科検診の受診率を向上させる必要があるようです。今回は急遽の依頼でしたが、医師会など通して、もっと大規模な講習会を開催できるよう働きかけてみたいと思います。
ちなみに、10月10日は、目の愛護デーです。
眼科受診歴がないネットをごらんの皆様、お近くの眼科様へ行きましょうね。

謹賀新年

謹賀新年
明けましておめでとうございます[:かどまつ:]

昨年より眼科医師2名体制での診療が開始でき、数年ぶりの完全なお休み(救急問い合わせ当番なし)を頂いて、お正月を楽しませて頂きました[:鏡もち:]

おもちをついたり、福笑いをしたり、

羽子板、ダルマおとし、凧揚げ、雪だるま、

書き初めや、午の絵付けなんてのも。

3日間で、子供たちと、とにかくお正月を楽しめるだけ楽しみました[:凧:]
(もちろんお酒も[:熱燗:])

眼科医の後輩の中でも、手術が特に上手な宮井先生に来てもらいました。
午年の今年が、産休があけてフルで働いてもらう1年目です。
二人で馬車馬のように働いて、地域医療に貢献したいと思います!!

病気の解説をするブログも、もう少し医院の状態が落ち着き次第再開したいと思います。
ブログをみて、緑内障や網膜の手術では遠方からの患者様も来院して頂けるようになりました。特に白内障手術後の眼内レンズ交換は、北海道?北陸の患者様まで手術をさせて頂き、海外の患者様からも問い合わせが来ています。
インターネットの普及によって、医学も変わってきていますが、様々な面で多くの方のお役に立ちたいと思います。

そして、いつも目いっぱい働いてしまう僕を、しっかりと支えてくれるスタッフの皆さん、家族、素晴らしい医療環境を提供くださる幕内先生、本当にありがとうございます。
今年もバリバリ働くので、よろしくお願い致します[:日の出:]

さくら

今日の午後は臨時で手術を行いました。
・緑内障手術 1件
・白内障手術 1件
・網膜硝子体手術(茎離断)2件
 (黄斑円孔1件、眼内悪性リンパ腫疑い生検+黄斑前膜)
無事に終わっています。

さくら
急に暖かくなってきて桜の季節になりました[:桜:]今年は早いですね。
4月に子供が小学校に入学しますが、きっと散ってしまっているでしょう・・・[:汗:]

病院の桜もいい感じ。僕は朝と夜にちょっと見るだけですが、なんとなく気持が華やぎます。僕は夜のライトアップが結構好きです。
眼科内科クリニックで処方箋をもらって、本院前の薬局屋さんに行く人は、歩いて向かうのもいいかもしれませんよ。

でも、平日はもちろんですが、次の週末は仕事の予定なので、我が家は残念ながら今年のお花見は難しそう[:悲しい:]

点鼻薬

今日も花粉症の患者さんが沢山きました。
午後は、県内の医院様で手術をさせて頂きました。
硝子体手術や、白内障、眼内レンズ縫着、まぶたの手術など10数件。
自分の医院以外での手術をするのは、環境や器材・設備も多少づつ異なり、新鮮な気持ちになります。特に、いろいろな分野の手術が入っていると、ワクワク楽しいです。

ブログで花粉症と書いたからでしょうか?
知り合いの先生が薬を送ってくれたり、薬剤師の先生が薬の情報を教えてくれたり。ノドが痛いのも、スタッフがノド飴をくれたり、すぐに水を用意してくれたり、手術中も飲めるようにストローが準備されていたり。
みなさん、ありがとうございます[:楽しい:]

眼科医だけあって、目薬の勉強はしているつもりですが、
どうしても、内服薬や、他の薬の知識が乏しくなってしまいます。
僕は、花粉症の患者様に点鼻薬を処方する場合に、フルナーゼやザジテンという薬を処方することが多かったのですが、今回、薬のことを教えて頂いた時に、聞いたことがない名前の点鼻薬の話が出てきました。

アラミスト点鼻薬
花粉症のお薬は、飲み薬、目薬、点鼻薬、超重症例では注射薬などがあります。
飲み薬は、目にも鼻にも効きますが、眠気などの副作用が起こりえます。目薬や点鼻薬は、症状のある場所だけに効果的に働き、全身的な副作用が少なくてすむのが利点です。
アラミスト点鼻薬は、僕がこれまで処方していた薬と違って、1日1回で効果が安定することで、人気のある薬らしいです。
鼻腔の中にスプレーすることで、鼻粘膜のヒスタミンを減少させ、抗炎症作用、抗アレルギー作用を示し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状を改善させる効果があります。

毎日1回、続けることで効果が安定するようです。
僕は、月曜日のお昼にもらってすぐにつけ始めましたが、今日、水曜日の夜にはかなりいい感じです!!薬剤師の先生、ありがとうございます。

薬の効果や使い心地には個人差があります。決してアラミストがベストだという事ではありませんが、
薬の使用回数は少ない方が楽。今までの薬が効きにくい。という方は、是非教えてくださいね。
(僕は恥ずかしながら、きちんと回数を守れないタイプなので、1回で済むのはとても嬉しく思いました。)

それにしても、アラミストの発売は3年前のよう。
眼科専門の薬ではなくても、もう少し早く情報を手に入れられるように、幅広く勉強をしなくてはいけないと実感しました・・・・。

花粉症

うーん。体調が悪いです・・・。
ノドがイガイガ。首はヘルニア。花粉症。
ノド飴を舐めながら、外来をしたり、
首にカラーを巻いて、痛み止めを飲んで手術をしたり、
 (外来では格好悪いので、首はガマン)
花粉症で、鼻をカミカミ、目薬もつけて。
今日は残念ながら、当院で硝子体手術をした患者様の再手術がありました。
心まで少し不健康です[:悲しい:]

当院は現在のところ、眼科医は1人なので休むわけにはいかないのですが[:冷や汗:]

それにしても、今年の花粉症は大変です!!
数日前から、両目、まぶたまで真っ赤な人たちが沢山受診されています。最近話題の、中国の黄砂やPM2.5の影響もあるのでしょうか?僕も人生でもっとも重度の花粉症を味わっています。
患者さんには、「この目薬は、シーズンを通して、きちんとつけましょう。」と説明して処方をしていますが、自分の薬は忘れまくっている、ダメな医者です。
(今日はネガティブ)

当院の花粉症治療については、以前のブログを。

土浦市医師会

今日の夜は、土浦市の医師会の内科の先生方に、
「糖尿病網膜症の治療」についての講演をさせて頂きました。
(知り合いの石岡市の先生2名や眼科の先生にもいらして頂きました。)

糖尿病黄斑症の話や、OCTの話、
治療法として、レーザー治療や、硝子体手術、アバスチンやケナコルトの注射など、講演をさせて頂きましたが、最近、臨床ばっかりで、講演などの仕事から離れていたので、50分話し続けるのはちょっと大変でした。

昨日、ほぼ徹夜で資料(スライド)を作成し、眼科医でない、内科の先生方になるべく分かりやすく話が出来れば。と頑張ったつもりでしたが、なんとなく好評??だった印象で、よかったです。(自己満足かもしれませんが)

僕は眼科のことしか分かりませんが、内科の先生方も眼科の最新治療などの知識は乏しいかと思いますので、こういう交流の会が増えて、お互いの治療法や、気をつけることを共有できるようになるといいなと思います。
内科の先生方から、紹介状を頂く場合も、全く顔を知らない先生からよりも、顔見知りの先生・どんな先生なのか知っているほうが、安心してお引き受け出来ますしね。

うーん。眠い・・・・。少し早いですが今日はこれで休みます。