雛祭り

今日は、
桃の節句、雛祭りです。
季節の変わり目などに行う、伝統的な年中行事を節句というみたいですね。
1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日を五節句というようです[:見る:]
3月3日の雛祭りは、女の子のすこやかな成長を祈る節句。

兄と二人兄弟だったため、自分が子供の時には縁がなかった行事です。
何か、楽しいことをしたいな。なんて思いましたが、普通に桜餅を食べたり、雛あられを食べたり、お寿司を作って食べてみたり。基本的に食べる行事でしょうか?
我が家は女の子が二人で、「女の子の行事は華やかでいいね。」とよく言われますが、個人的には端午の節句のほうが楽しそうだな。なんて。
カブトを作って、戦いごっこをしたり出来そうですよね?

「うちのお雛様です。すごいでしょ!」と言うのは嘘です。
病院隣接の「あいあい」のロビーのお雛様です。
でも、我が家もちょっと組み立てが必要なタイプなので、お嫁に遅れないように、明日には片づけなくては。きっとパパの役割なんだろうけど・・・。

なにはともあれ、子供たちの健康を祈ります。

漫画(マンガ)

少しの間、目の病気のことをきちんと頑張ったので、たまにはプライベートのお話を。

漫画(マンガ)
「趣味は何ですか?」と聞かれて、サッカーです。なんて答えられたらカッコいいのですが、最近はほとんど運動はしていません。メタボに近づいています・・・。
お酒を飲んだり、旅行をしたり、ドライブをしたり。好きなことはありますが、趣味と言っていいのか??
ある意味、仕事人間、仕事が趣味?なんていう部分もありますが、一つだけ、忙しくても、寝不足でも、辞められないことがあります。
それが、漫画を読むことです。
麻生前首相も言っていましたが、「日本は漫画大国・アニメ大国」です。日本の漫画は面白くて、世界中に輸出されているようですよね。
僕も小さいころから漫画が大好きで、恥ずかしながら?大人になった今でも、辞められません。
一週間に、
・少年ジャンプ
・少年マガジン
・ヤングジャンプ
・ヤングマガジン
・スピリッツ
・モーニング
・イブニング
・スぺりオール(隔週)
以上の週刊誌を必ず読んでいます。
どんなに眠くても、読み終わるまでは寝ません。

それ以外に、単行本も、
2年前の引っ越しで、当時もっていた漫画の全てを、リサイクルショップで処分したのですが、2年たったら下のように。

漫画を嫌いな人もいるでしょうが、漫画って、日常生活から離れた部位で、普段思いもつかないような事柄が多いので、想像力が上がったりするのでは??
なんて、自己肯定でしょうか?
でも、「世界一になってやる!」「海賊王になってやる!(ルフィ)」「命に代えても守る!」こんな恥ずかしいフレーズを、日本語のドラマで耳にしたら、ムズムズしちゃいますが、漫画なら自然に受け入れられます。
世の女性が、韓国ドラマにはまっているのも、「愛してる。」なんて、どうどうと日本語で言われたら恥ずかしいけど、英語や韓国語で字幕でみたり、外国の方のちょっとイントネーションの変わった日本語で言われると、自然に受け入れられたりできるのでは。と、僕が漫画に持っている印象とあわせて、勝手に分析してみました。

漫画に集中して、話を聞かないことで、よく妻に怒られます。
そんな時は、「子供の診察をするときに、ナルトしってる?とか、チョッパー好き?なんて言えたら、診察室がなごんで、とても役に立っているのだよ!」と、言い訳を繰り返している僕です。

血管新生緑内障? 術後管理2:レーザー切糸

実は一ヶ月以上前に、結婚当時に購入した小さなダイニングテーブルをリサイクルショップに処分しました。子供と使うには狭くて。
その後、新しい家具を注文して、すぐに届くと思ったら、なんと納期が一ヶ月と・・・。一ヶ月間、床に寝そべって、ノートパソコンでブログという、とても疲れる姿勢で書いていましたが、とうとう数日前に納入されまして、素敵なテーブルでお酒を飲みながら書いています。環境が悪かった分だけ?今はかなり気分が良いです。

血管新生緑内障?
術後管理2:レーザー切糸

何度か記載している、先週の土曜日に手術をした、30代の血管新生緑内障の患者様の術後管理について書いてみます。
(もっと、いろいろ処置が必要になって、やった手技について説明したいと思っていたのですが、あまり変動なく経過良好で落ち着いてしまったので、そろそろ記載したいと。外科的処置については1種類のみです。もちろん患者様にとっては良いことです。)

2月25日(土)
術前眼圧65mmHg、夕方に手術、夜間簡易測定で眼圧30mmHg

2月26日(日)
朝の診察:眼圧30mmHg

手術前よりは低くなりましたが、眼圧30はまだまだ高い眼圧です。眼圧が高いと、角膜(黒目)の透明度が悪くなり、写真がちょっとボヤけた感じになります。黒目の上のほうに水の貯留池(ブレブ)を作っていますが、青矢印の部分が少し膨れているのが分かりますか?

ブレブ(貯留池)のイメージ図ですが、まだこれでは、水の漏れ出しが少ないので、ブレブが小さく、眼圧が正常値まで下がり切っていません。

ここで必要になるのが、
レーザー切糸(レーザースーチャーライシス)です。
キズ口を縫った糸を切ることで、キズを開く作業です。

このような特殊なレンズをブレブ(水の貯留池)に押し当てると、強膜に作ったキズの状態が良く見えるようになります。キズ口は、黒くて細い、ナイロンという糸で縫ってあるのですが、レーザー光線は黒い色に良く反応するので(女性のムダ毛脱毛も同じ原理です。)、レーザー光線を黒い糸に照準を合わせて照射すると、周りの組織を傷つけずに、糸だけを切断することができます。この処置をレーザー切糸(レーザースーチャーライシス)と呼びます。

左が処置前、右が処置後です。矢印の先にあった、黒い糸がなくなっているのが分かりますか??レーザー切糸によって、キズ口を抑える力が弱まるので、キズが開いて、水の排出量が増加し、眼圧が低下します。

夕方の診察:眼圧19mmHg
19だと、通常の緑内障では、翌朝まで様子をみることが多いのですが、血管新生緑内障は、VEGFとういホルモンなどの影響で、キズ口の癒着が早いことで有名です。明日まで待って、眼圧が跳ねあがっていては困ります。
迷いましたが、5本縫ったキズ口のうち、朝1本切ったのですが、ここでもう1本、レーザー切糸をしてみました。

2月27日(月)
朝の診察:眼圧8mmHg

眼圧8は、通常の緑内障では完璧に近い数値です。右の写真では、ブレブが昨日よりも明らかに大きくなり、しっかりと水が漏れ出ていることが分かります。緑内障の眼圧のみ考えれば、眼圧が低くなったことは喜ばしいのですが、血管新生緑内障は目の中に弱い新生血管が沢山ある病態なので、ちょっと眼圧が変動するだけで、簡単に出血してしまうのです。左の写真で、黒目の下の方に出血が沈殿しているのが分かりますか?このような状態を前房出血と呼びます。
手にケガをしたら圧迫止血といって抑えることで止血が出来ますが、目の中は眼圧が高かい方が、出血を抑えて止める効果があります。でも、緑内障としては、眼圧を上げたくない。上がっても困るし、下がっても出血。ここが血管新生緑内障の難しいところです。
ひとまず、安静を頑張って頂き、止血剤を飲んで頂きます。

イメージ図だとこんな感じ。

レーザー切糸によって、眼内の水が、貯留池(ブレブ)に大量に流れるようになり、眼圧が下がりましたが、それによって出血してしまった。という具合です。
眼圧が低くなると、角膜(黒目)の透明性が高まり、目の中がよく見えるのですが、虹彩をよくみてみると新生血管がウネウネしています。
これは出血しますよね・・・。

夜の診察:眼圧8mmHg
出血は悪化してないようです。圧迫眼帯というもので、少し水の流れを抑えてみます。

2月28日(火)
朝の診察:眼圧7mmHg

眼圧は横ばい。出血は少し増えたでしょうか。新生血管を弱らせるために、抗VEGF薬であるアバスチンを追加注射します。
(手術時にも投与していますが、硝子体手術後+緑内障手術後では、眼内の房水と一緒に、すぐに薬が流れてなくなっていってしまうので、少し早いですが、こういう場合には、躊躇することなく再投与が必要です。とにかく素早い対応が肝心です。)

2月29日(水)
朝の診察:眼圧7mmHg
出血が少なくなってきました。眼圧も落ち着いています。

3月1日(水)
朝の診察:眼圧7mmHg

出血はほぼなくなっています。眼圧も落ち着いています。ブレブもプックリと大きくてキレイなものが出来ています。

まだまだ、きちんとした経過観察が必要ですが、基本的には、この勝負は勝ちでしょう。本当に良かったです[:楽しい:](もちろん、これ以上血管が詰まることがないように、血糖や禁煙に気をつけなくてはいけません。)
ただし、反対の左目もアバスチン注射や点眼薬で治療していますが、眼圧が30mmHgと、このままでは見えなくなってしまいます。右目をあと数日みたら、今度は左目の手術が待っています。頑張るぞ!!