大学病院??

今日の外来も混みました。
とくに午後のクリニックは、お待ちいただく患者様が多くなってしまい、申し訳ありませんでした。

近隣の脳外科・内科様から、視神経炎という病気や、井上先生から原田病という病気の紹介があり、緊急入院も多くて、結構大変・・・。
とブログを見渡しても、原田病も視神経炎も、まだ書いていないようですね。
どちらも、そうありふれた病気ではなく、同時に紹介って大学病院のよう。
ブログも充実させたいのですが、なかなか忙しくて今日はお休みです。

親知らずを4本抜くのも、あと2日に迫っており、しっかりご飯も食べておかないと・・・。

おくやみ欄

今日は小美玉市医療センターで井上先生と手術でした。
難しい症例もいましたが、無事に終えました。

小美玉市医療センターでは非常勤も含めると、かれこれ4年、
眼科・内科クリニックの常勤も2年以上が経過しました。
以前は大きな病院で、毎年転勤を繰り返していたのですが、
長く一か所で勤務を続けると、以前とはいろいろと異なるがあります。
ずっとここで働いて行こう。と心に決めていますが、
転勤がないということは、治療が上手くいかない場合も、どんなに頑張っても回復が望めない病気の患者様ともずっと長く付き合っていく必要がありますし、責任をより重大に感じることになります。
そういうプレッシャーもありますが、他に思う事も。

最近はなんとなくですが毎朝、朝刊の「おくやみ欄」を見るようになりました。
石岡・小美玉・かすみがうら・行方・笠間、なんとなく目を配ると、残念ながら数日に1回は思いあたる名前を目にします・・・。
「似ている名前だな。あの人じゃないといいな。」と思うだけで、気持ちものらないので、それ以上は無理に調べないようするのですが、次の外来予約日に来なかったりすると、なんとなく悟ってしまいます。
そういう気づき方以外にも、実は先週・今週は特に数が多くて、5名の患者様の家族に、「亡くなりました・・・。」との報告に来て頂きました。
(Y様、I様、K様、N様、S様、今回は全員がある程度高齢の男性でした。これまで、どうもありがとうございました。)
緑内障や糖尿病の患者様は、長い間のお付き合いがあったり、手術を何回も担当させて頂いたりと、思い入れも強いのですが、眼科医って命の問題には全く力になれないので、なんともやりきれない気持ちなることもあります。
大きな病院に勤めている時には、そういう経験は少なかったのですが、ご家族がわざわざ眼科医の僕のところにまで、亡くなったという報告にきてくれるのは、とてもありがたいことです。
今回ではありませんが、数ヶ月前に小美玉で80代の緑内障末期の患者様が亡くなった時に、「生きている間、光が保てて良かったです。」というお手紙を、奥様に頂いたのですが、これにはグッとくるものがありました。

これからも、ここで働いて行くとなると、もっともっと同じような経験をするのかもしれませんが、少しでも不自由のない生活のお手伝いができるといいなと。

なんだか、個人的で、よく分からないブログになってしまいましたが、お読み頂きありがとうございました。

ガレキ

今日の午後は遠方の医院様で硝子体手術のお手伝いをしてきました。どこも重症の患者様が多いようです。

最近、医学的なブログをさぼりがちですが、今日もおそくなってしまったので休憩で。明日からまた頑張ろう。

ちょっと別件で2件。

�眼科の知識が広まって、病気の早期発見・早期治療などに役立っているといいなと思い、ブログを書いたり、質問にお答えしたりしていますが、ブログへアクセスして頂いて、トップページ以外をクリックして頂いた方のアクセス数というのが分かるのですが、最近はだいたい1日400名程度の方にお読み頂いているようです。ところが、昨日のアクセス数はなんと1200件近くに。日食網膜症のせいでしょうか?日食効果すごい。
1200人に読まれたかと思うと、毎日ビールを飲みながら書いて、誤字脱字も気にしない。というのはちょっと気が引けます・・・・。

�インターネットのニュースで見ただけなので、正確な詳細は不明ですが、震災のガレキの受け入れを拒否して問題になっている地域があるようです。個人的にはとても悲しい気持ちと強い憤りを感じます。日本全体の問題です。日本人みんなで助けあう必要があります。
自分の地域がキレイならいい。俺の世代だけよければいい。うちの子だけ助かればいい。そうではないですよね?
原発もガレキも、日本の将来、ずっとずっと先まで考えて検討しないと。

ムリして!

今日は以下の手術を行いました。
・加齢性下眼瞼内反症手術 2件(さかさまつげ:眼輪筋縫縮)
・白内障手術 3件
・網膜硝子体手術 5件(茎離断4件、増殖1件)
 (黄斑円孔1件、糖尿病硝子体出血2件、増殖糖尿病網膜症2件)
連休中ですが、少し急がなくてはいけない(遅くなると結果が悪くなってしまう)症例の手術をメインに施行させていただきました。皆さん無事に終わっています。

今日は午前の外来と、午後の手術にも、眼科医の先生が見学に来ていただきました。当院での知識が少しでも役に立てばと思います。
夜は急きょ、県外の眼科様に手術のお手伝いに呼んでいただきました。連休中でも医療はなかなか休みがありません。

本日見学に来ていただいた先生が、「先生は漫画が好きなんですよね?」とのこと。その通りです!!⇒http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=139866
見学の先生は「宇宙兄弟」という、最近、俳優の小栗旬さんが主演で映画化された漫画を読み始めたそうです
医療と関係ないですが、その漫画で、僕が心に残っているフレーズの紹介を。

ムリして!
宇宙飛行士を目指す兄弟の物語を描いた漫画「宇宙兄弟」。主人公のムッタ(小栗旬さん役)のライバルで、ともに宇宙を目指す、ケンジの娘が言ったフレーズで、「スーパンダマンはムリしてがんばるんだ」というのがありました。週刊誌では半年くらい前の漫画でしたが、当時も忙しかった僕にしっくりくる言葉で印象に残っています。

ケンジの娘が少し大きくなって、パパと仕事のことについて話せるようになりだしたころ、パパを元気付ける言葉は、「ムリして!」でした。
僕が仕事で寝る時間がないと、妻も、僕の両親も心配をして「ムリしないでね。」といいます。でも、実際にそう言われると、嬉しい部分もありますが、僕の中では「30代の今、頑張らないで、いつ頑張るんだ?今頑張れなければ、僕の仕事はなんなんだ?」なんて、ちょっぴり反抗的な気持ちが出てきたりして・・・。

僕の父親も、結構忙しく働く人で、夜はあまり家にいなかった記憶があります。「忙しいのが美徳」と、ちょっと昭和の考え方かな?僕にもそういう考えが染み付いてしまったようで、なかなか、仕事から気持ちを切り離すことができない人間ですが、自分の好きでやっているので、子供に「ムリして!」なんて言われたら、熱くなってしまいそう。
家族には迷惑かも知れませんが・・・。

変な話ですみません。
連休中はブログの更新はお休みの予定です。

セデーション:鎮静

今日の外来は、初診予約も予約外の方もお子さんが多くて、ここは子供病院??と思うほどでした。
春の新学期になると、学校で視力検診をして、「学校の検査でBをもらった。」「去年はBだったけど、今年はCになった。」という来院が多いのです。
殆どのお子さんは、近視や軽い乱視で、「黒板が見えにくくて、希望があればメガネを作りましょう。」というだけなのですが、たまには弱視や斜視、他の病気の方が隠れています。学校で紙をもらったら、きちんと受診しましょうね。

今日は昨日の手術から一つ。
セデーション:鎮静
昨日は、上下斜視の手術が1件ありました。白内障の手術に比べて、斜視の手術は目の周りの筋肉を切ったり、引っ張ったり、縫いつけたり。痛いのが問題です。
斜視の手術⇒http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=127264
他には、網膜剥離の強膜内陥術なども痛みが強いです。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=134060

痛みのある手術は、患者様にとって苦痛です。もちろん麻酔の注射は行うのですが、出来るだけ痛みを少なくして手術をしてあげたいと、当院では上下斜視(外斜視や内斜視より痛みが強いです)や、強膜内陥術では、セデーションと言って、手術中に軽く眠って頂く方法をとるようにしています。

ドルミカムというお薬を点滴で血管に入れると、数十秒でグウグウと、いびきをかいて寝てしまい、手術をしたことを全く覚えていない。なんていう人も沢山いますが、セデーションの効果は人によってかなり異なり、薬が効きにくい人もいます。

残念ながら、昨日手術をさせて頂いた女性は、薬を投与することで少し気分が不安定になってしまって(寝ぼけて?)、体が動いてしまったりと、きちんと眠っては頂けませんでした。薬を追加で沢山入れればよかったのかもしれませんが、このお薬をあまりに多く入れると、呼吸が止まってしまう。なんていう副作用も知られています。変に寝ぼけて、体が動くのも危険ですし。
とっても迷ったのですが、それ以上の薬の投与は控えて、別の痛み止め(ソセゴン:医療用麻薬)の点滴を追加して手術を終えました。

一泊二日の入院で、今朝の診察は、僕は小美玉の外来なので、井上先生が担当してくれたのですが、斜視の手術の経過は良好で、とても喜んで退院となった。との嬉しい結果でしたが、なんと「お産よりも痛かった。」との伝言を頂きました・・・[:冷や汗:]」

眼科医って、体のコントロールにちょっと疎いのですが、痛い思いをさせるのは、とっても申し訳ないです。外科や内科、麻酔科の先生に相談して、麻酔の事をもっと勉強しなくては。と反省しました。途中で外科や内科の先生に来て頂き、麻酔を手伝ってもらっても良かったのかも。
まだまだ覚えることが沢山です。

ピンホールカメラ

今日は水晶体亜脱臼による緑内障発作の患者様がいらっしゃり、お昼休みに緊急手術をさせて頂きました。
入院のほうがいいかな?と思いましたが、あいにく満床なので、日帰りで。
先ほど電話をしたら、手術前のような痛みは全くなくなったとのこと。
よかった。一安心です[:楽しい:]

あとで書こうと思っているブログの準備知識を。
ピンホールカメラ
昔のカメラの構造ですが、黒い小さな箱に小さな穴(針穴:ピンホール)を開けて、外からの光が入ってくると、箱の中で反転した映像が、感光剤(フィルム)に当たって写真が写る。という原理があります。
光が弱く、感光剤(フィルム)が反応するまで、かなりの時間がかかったり、現在のカメラに比べて、映像がはっきりしない。など、いろいろ問題があり、最近は趣味の世界でしか使われませんが、
このピンホールカメラ、ちょっと難しいのですが、通常のレンズ光学や、散乱と呼ばれる光の特性と、ちょっと異なり、焦点という概念が当てはまりません。

一般的なカメラは、ピンホールではなく、レンズを使用するのですが、レンズに入った光がフィルムにピッタリと焦点(ピント)があえば、明るく、キレイな画像を得ることができます。


これはピンホールカメラのイメージ図です。太陽からの光が木のてっぺんに当たったとします。通常はそこで散乱と呼ばれる光の広がりが起こり、光が散らばって進みますが、箱の中に入れる光はピンホール(針穴)を通った光だけになるので、木のてっぺんの光は、180度反転して、フィルムの一番下方に当たります。同じように、木の根元からの光は、フィルムの上方の一点に当たります。さらに同様に、木の各部位ごとに、1対1の関係でフィルムに光が当たる構造をとります。
ピンホールと、フィルムの距離が変わっても、基本的には1対1の関係で光が進むことに変わりないため、ピンホールカメラでは、焦点という概念がなく、どの距離のものでも、ある程度はピントのあった画像を得ることができます。

このピンホールカメラの原理を使って、
来月5月21日に起こる金環日食を見よう!という話題を書きたかったのですが、ちょっと説明が難しい・・・。
僕も頭では理解していても、本当に??と思う事もあり、
一応、実験をしてみます。


左から、我が家のダウンライトです。
中央、厚紙を星型に切り抜き、ライトに張り付けてみます。
右、ライトを点灯させます。


左、別の厚紙に、ボールペンで穴を開けてみました(ピンホール)。
右、下に白い紙(フィルムの役割)をおいて、少し離して、ピンホールの厚紙を持ってみました。すると、青矢印の部位に、確かに星型が!!

ちょっと分かりにくいので、拡大してみると、

やっぱり星型。
フィルムの役割の白い紙と、ピンホールの役割の厚紙の距離によって、星型の大きさと、明るさが変わりますが、本当に焦点という概念がなく、基本的にはいつも星形にうつりました。

(注:電球が熱を持って、なんと厚紙が焦げてしまいました。絶対に真似しないように!)

今回はボールペンで開けた穴のせいか、ピンホールの大きさが少し大きすぎて、ちょっとボヤけた映像になってしまいました。
ちょっと専門的ですが、フィルムに作られる像の解像度は、ピンホールの大きさに左右されます。穴が大きいと、少し大きな光の点で映像を写しだすことになり、穴が小さい方が、小さな光の点で映像を写し出すことができます。なので、小さい穴の方がキレイな映像が作れます。ただし、あまりに小さくなりすぎると、回折という別の光の働きが出てきてボヤけてしまうようになります。一般的には0.5mmくらいの穴(ピンホール)が、うつりがいいようです。
なんだか、ちょっと難しい話になってしまいましたね・・・。

うわーぁ・・・。

今日は午前が小美玉、午後がクリニックで外来です。
夕方からは予約が少なめで、ちょっとのんびりだなぁ。なんて思っていたのですが、最後の3名、5眼が・・・。

初診で、手術目的で紹介された患者様たちなのですが、重度の糖尿病などです。
ゴールデンウィーク前は手術を控えようと思っていましたが、ちょっと急いで手術をしなくてはいけないので、何例かはどうにか手術をしてあげたいと。頑張りがいがありますね。

今晩は、手術の方法を念入りに考えたいと思います。

日本眼科学会 総会

昨日から、都内で日本眼科学会の総会が行われています。
診療があったので、遅れてしまいましたが、
これから出発、日曜まで頑張って勉強してきたいと思います。
昨年は震災直後で、参加者が少ない印象でしたが、今年はどうでしょう。
ワクワクするような新しい知識が手に入ったらいいのですが。
日々の診療に生かせるように、集中して学んできますので、
ブログは数日お休みです。

ガンバレ

今日も働きました!
午前はクリニックで外来
午後は小美玉で手術 (白内障7件、緑内障1件、硝子体1件)
高速で移動して、夕方からは他院様で手術のお手伝い(硝子体4件)
高速で戻って、クリニックで診察や書類。
お腹も減ってきましたが、家に帰ってビールが待っているので、間食は我慢です[:ビール:]

ちょっと疲れて、ボーっつとしたり、ため息が出たり、
頭や体の動きが遅くなった時に、よく聞く歌をご紹介。

ザ・ブルーハーツ
「人にやさしく」

気が狂いそう やさしい歌が好きで
ああ あなたにも聞かせたい
このまま僕は 汗をかいて生きよう
ああ いつまでもこのままさ
僕はいつでも 歌を歌う時は
マイクロフォンの中から
ガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!

人は誰でも くじけそうになるもの
ああ 僕だって今だって
叫ばなければ やり切れない思いを
ああ 大切に捨てないで
人にやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ

テンポの速い曲で、聞いていると、自分の動きが早くなります。
大きめの音で曲をかけて、聞きながら、診断書やカルテを書いていると、
貧乏ゆすりが出てしまうのですが、書類をかくスピードも2倍速に(笑い)

人にやさしくする。応援する。って、難しいことです。
それが出来るときは、自分も頑張れている時、もしくは、頑張れない時に、人を励ましながら、自分にもガンバレって言っているような。
中学生くらいの時から知っていた曲ですが、今の方が好きです。

地域。

今日の午後は以下の手術を行いました。
・翼状片手術 1件
・白内障手術 10件
・水晶体摘出 1件(亜脱臼・続発性緑内障)
・網膜硝子体手術(茎離断)4件
(裂孔原生網膜剥離1件、黄斑変性に伴う硝子体出血1件、
 網膜中心静脈閉塞症にともなう黄斑浮腫1件、増殖糖尿病網膜症)
まずまずの件数でしたが、スタッフがお昼休みを削って協力してくれたので、終わってみれば17時と、結構早くできました。
もちろん術後の経過観察は重要ですが、手術は上手に出来たと思います!

地域に、石岡市に根差した医療を!と思っていますが、
今日の入院患者さん、8名の住所を見てみると、日立市や、鉾田市、土浦市、つくば市、守谷市などなど、結構遠方の患者様のほうが多くなって、むしろ石岡市の方はたった1名でした。
石岡市内の方の目の状態が良くなっていて、重症の方が減ってきているのだと、嬉しいのですが、たまたまかな?

ちょっと予定があり、病気のブログはお休みです。
明日も、後輩の眼科の先生たちと会う予定があり、週末くらいから復活します。