今日のお昼は以下の手術を行いました。
・眼瞼腫瘍切除(良性)1件
・白内障手術 6件
・網膜硝子体手術 2件(茎離断1・増殖1)
(網膜剥離1件・増殖糖尿病網膜症1件)
みなさん無事に終わりました。
左が網膜剥離の患者様で、オレンジ色の濃いところが網膜の断裂(穴)です。右は糖尿病の患者様の写真で、カサブタを剥がしているところです。この方は、目の中が広範囲にカサブタだらけで思ったより大変でした・・・。
かなり遠くの眼科様からも、網膜剥離の紹介を頂けるようになり、とてもありがたく思います。スタッフの協力もあって、午前中にこられた患者様ですが、お昼休みに手術を行え、今日は午後の外来にも影響なく、定時で終わることができました。みんなありがとう。
患者様も黄斑が剥がれる前に、かかりつけの先生が早々に紹介して下さったおかげで、手術も楽で、おそらく1.0の視力を保てそうです。良かったです。
うつ伏せ枕
裂孔原性網膜剥離での硝子体手術に関しや手術後のうつ伏せに関しては、昨年ブログを書きました。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4921
2011.10.25 Tuesday、2011.10.24 Monday
手術後には、うつ伏せになって頂かないといけないのですが、今日はうつ伏せ枕の紹介です。
手術後は目の中に空気や、特殊なガスをいれて、その浮力を利用して網膜を押しつけるのですが、眼球の構造上、多くの場合でうつ伏せになることが必要です。状態や網膜の穴の場所によって、座っていた方がいい場合や、横向きがいい場合などがありますが、医師の指示を守るようにしましょう!
なかなかツライ姿勢なので、少しでも楽に時間を過ごして頂くように、いろいろな枕が開発されています。
これが当院で一番多用している枕です。同じものが5?6個くらいあったような?(すみません、看護師さんが管理してくれています。)
ワイヤーの土台に、スポンジ製のドーナツ状の枕がついています。写真はナイロンのカバーですが、この上に綿のカバーをかけて、顔をうずめるように使います。(なんと、カバーが洗濯できないタイプの枕もあり・・・、個人的には当院のものはかなり清潔・キレイだと思います。ご安心下さい。)
今日の方は、こんな感じ。カバーも水色なので写真だと分かりにくいですかね?人によっては、首や腰が悪かったりで、枕を使わない人や、胸のあたりにバスタオルを抱えてみたり、とにかくうつ伏せが長時間になるので、疲れないようにすることが重要です!
実は眼球が真下を向いていれば、座っていてもいいので、
日中は、こんな姿勢をしている人もよくいます。
なんとなく、落ち込んでいるように見えますね[:冷や汗:]。
網膜剥離は手術も大事ですが、術後のうつ伏せがなにより重要です。
みなさん、大変ですが頑張ってください!
初めまして
山崎と申します
お伺いしたい事があります
それは「うつ伏せ枕」の事です
私は、6月22日に近くの病院で
左目の網膜分離症と水晶体と白内障手術を受けました
術後。。。うつ伏せ枕・・・・
その病院では余りいいのがなくて工夫しつつ、何日間は乗り越えました。
右目も何れは・・・うけないといけないかもしれないのですが、ネットで検索していたら?この枕に出会ったのですが
この枕は・・・一般でも購入できるのでしょうか
購入できるのであれば、教えていただけないかと思い・・・メールしました。
初めてのっメールで・・・ぶしつけだと思いますが
宜しくお願いします
こんばんは!ご連絡ありがとうございます。
両眼で白内障も同時の年齢では、強度近視での黄斑分離でしょうか?大変だとは思いますが、頑張ってください!
医療で使うものって、なんでも妙に高いのですが、このうつ伏せ枕も、数万円という価格です・・・。
耐久性や抗菌など、ご本人様のみのものとして、ご購入する場合には、マッサージなどで使う、フェイスマット・フェイスクッションと呼ばれるものなどもいいかもしれません。
「医療用 うつ伏せ枕」と検索すると、いろいろなタイプが出てきますので、参考にされてみてください。
バスタオルなどを丸めて、縫ったりなどで、しっくりくるものを試してみてもいいかもですね!
今晩は
早速のご回答ありがとうございます
はい?強度の近視での黄班分離です
この枕?そんなにお高いのですか
・・・・購入はできませんね
右目の?うつ伏せ・・・・の事を考えてと思いいましたが?諦めるしかないですね
フェイスマット・フェイスクッションで検索してみます
それと?もう一つ
右目なんですが?5月くらいから
車のライト、光る物を見ると
星が?『遠くでカメラでフラッシュ』をたいたようにキラキラした光が出没しはじめ
主治医に相談したのですが?今のところ『心配はない』が、右目の強度の近視があるので、経過を見る
でも、この病気での症例では聞いた事がないともいわれましたが、黄班なのでの症状で?こんな症例はあるのでしょうか
一方的なご相談で申し訳ないのですが
宜しくお願いします
はじめまして。
後部硝子体剥離を起こして二年経つ主婦(40代前半)です。
高度近視です。
ヒブン症に悩まされています。
治すには硝子体手術だそうですが,一般的にあまりなされていませんね。
先生は年に二回くらい?されているとのことで,やはりほとんどなされていないとのご様子です。。
質問をさせていただいてよろしいでしょうか・・?
○この手術は網膜の病気の方になされる手術と同じですよね?
なにか違いはあるのですか?
○また,手術を受けた方は効果を感じていらっしゃいますか?
手術はとても怖そうですし,してくださる医師もあまりいらっしゃらないみたいですけれど,ヒブンもたいがい嫌ですね・・。
特に,私のように硝子体の液化がまだ多くないと視野の真ん中で濁りがうろうろして毎日うっとおしいです!!
ご回答していただければ大変ありがたいです。
よろしくお願いします。
山崎様
遅くなってすみません。
車のライト、光る物を見ると
星が?『遠くでカメラでフラッシュ』をたいたようにキラキラという、お話を伺う限りでは、通常の乱視や近視などの影響で、メガネやコンタクトレンズの矯正により改善するのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
症状を感じているときに、目を細めたりしてみてください。
見え方に変化が出るようであれば、屈折の問題かと思います。
匿名様
遅くなってしまい、申し訳ありません。
質問の答えですが、
1.他の網膜硝子体疾患に行う手術と同様です。濁りを硝子体ごと切除します。多くのは病気では、硝子体を切除後に網膜の処置を追加することになりますので、難易度や時間などで考えると、通常の硝子体手術よりは簡単になります。
2.実際に手術を受けられる方は、非常に強い希望があるようで、皆さんかなり喜ばれます。
ただし、僕が手術をするのは、後部硝子体剥離といっても大きな濁りが視野の中心にあって、視力に影響する場合などでお引き受けすることが多いです。黄斑前膜という病気が、後部硝子体剥離によって浮き上がり、それが視界をさえぎる場合などです。
濁りがとても小さく、診察で判断できないようなものは行いません。
手術は比較的安全に行えるようになってきていますが、1%とかでは、網膜剥離という合併症によって元より視力が低下する可能性や、剥離を再手術でなおせなかったり、非常に稀な合併症などが起こるなどで、数千に一人は完全に失明にいたることが起こり得ると思います。
そういったリスクと、ご自身の症状を天秤にかけていただく必要があります。
おはようございます
ご回答ありがとうございます
コンタクト。。。はい、わかりました
それと、うつ伏せクッションを検索して見ました
沢山あって、とっても助かりました
ありがとうございました
たいへん?助かり・・・感謝しています
ありがとうござました
栗原先生
いつもお世話になります。
ご丁寧な回答を頂き,感謝します。
視力が落ちなくても,ひどい飛蚊で脳が混乱し続ける状態の患者には硝子体手術適応の敷居を下げていただくと精神的に随分ラクになるんですけれどね・・・。
でも,施術してくださる医師としてはリスクのほうがメリットを上回るのでしょうね・・。
ご回答いただき,有難うございました。