今日のお昼は以下の手術を行いました。
・白内障手術 9件
・網膜硝子体手術(茎離断)1件 (裂孔原生網膜剥離)
無事に終わりました。
網膜剥離の方は県南のクリニック様からの紹介ですが、既に黄斑部(中心部)まで剥がれており、午前中に受診。昼休みを利用して、すぐに手術をする事が出来ました。早急に紹介をして頂いた先生、さっと手術の準備をしてくれるスタッフに感謝です。
網膜が少しシワシワで、剥がれてから数日程度は経っていそうです。手術は問題なく出来たので、うつ伏せを頑張って頂ければ、きっと大丈夫かと。
今日はちょっと珍しい話題で。
義眼(ぎがん)
義という感じにはいろいろな意味がありますが、義足や義歯とかと一緒で、ここでは仮のとか、そういう意味です。
義眼は、残念ながら疾病や外傷で、眼球を失ったり、萎縮して小さくなってしまったりした人が、主に見た目の問題(整容的な問題)などから、装用するものです。
眼球を摘出して失ってしまった場合や、眼球は残っても萎縮して小さくなってしまった場合などは、失った側の顔立ちに変化が起こり、まぶたなど、お顔がくぼんで見えたり、まぶたが開かなくなってしまう事があります。また、ケガや病気の内容によっては、角膜(黒目)が白く濁ってしまう事も。
眼球を失ってしまう事は非常に残念ですが、その後の見た目に苦しむのも、患者様にとっては重大な問題です。義眼はなくなった眼窩(眼球が入るべき目のくぼみ)に入れたり、萎縮した眼球の上に乗せるような形で、使用することで、まぶたの凹みを軽減したり、黒目の見た目を良くしたりと役立ちます。
また、生まれつきや、小児期(成長期)の病気やケガで眼球を失った場合や、眼球が小さく生まれてしまった場合(小眼球)は、眼球周囲の骨格の成長が障害されて、目のあたりがくぼんだ顔立ちになってしまうことがあります。幼少時から義眼をいれることで、正常な顔立ちへの発達を促すために使われることもあります。
義眼というと、「丸い球体」をイメージする人が多いようですが、そんなことはありません。
実際には、上のような、それほど厚みの無い、かぶせ物。のような形です。目の癌などで眼球を完全に取り去った場合などの、極一部の症例では少し厚みのある半球状の義眼を入れる場合もありますが、僕はそのような患者様は、これまで担当したことがないくらいで、非常に稀かと思います。
(眼球だけでなく、周囲の皮膚・筋肉なども失った人が使用する外装義眼というものもあります。)
義眼は、反対目の黒目の大きさや、白目の充血具合、色合いなどをあわせて作られ、多くはオーダーメイドで、最近の義眼は一般人が肉眼でみたら、一見義眼だと分からないくらい、とてもよくできているものが多いです。
(既製品のものもあります。)
ただし、義眼はとっても高価です。
・義眼を作る原因が、労災や戦争被害だったり、また障害者や生活保護の患者様では、公費で作成が可能です。眼科医や義眼作成会社様に相談してください。
・他に、健康保険や社会保険などで一部の費用が負担されることもありますが、それでもある程度の費用はかかるようです。義眼の種類によっても、価格がかなり異なるので、相談するとよいでしょう。
(小児の小眼球などでは、片方の目が正常だと、視覚障害には該当しません。補助がない。または少額になってしまうのが現状です。当院で義眼による眼窩の形成を観察させて頂いているお子さんが数名いますが、1人は費用の問題で作成が遅れて困っています。子供の成長は重大な問題なので、法律の改正とか、どうにかいい方法がないかと思うのですが・・・。)
見た目はすごくよくなる事が多い義眼ですが、義眼をしようしている患者様にお願いが一つ。
義眼は1日1回、とりはずしての洗浄が必要です。
やはり、通常の目と違って、内部(義眼の裏側など)にホコリやバイ菌が溜まったり、メヤニが出やすくなるようです。
(正確には、寝るときは外すことが必要と言われていますが、これは最近は、1日1回洗えば、あとは入れっぱなしでもOKという考え方も出てきているようです。)
当院は外傷などの手術が多い割に、開院後の2年ちょっとでは、当院での術後に義眼を処方した人はまだいないのですが、昔からいれている人は、ちょこちょこいらっしゃいます。
高齢の方になるほど、「洗うんだっけ?忘れちゃった。もう5年くらい、1回も取ったことない。」なんていう人がいたり、
「メヤニが出る。」と言いながら、義眼は洗わない人がいたり・・・。
困ったなぁ。と思う事がしばしば。
義眼は数年で形が合わなったり、キズがついたりと、2年?4年とか、ある程度では交換が必要です。(顔立ちの生長する、幼児などではもっとこまめな交換が必要です。)
これは先週の外来で、義眼を作成したと、拝見させて頂いた患者様です。
3年ほど前に、外傷で眼球破裂。大学病院様で手術をしたそうですが、残念ながら視力を失い、黒目が濁ってしまったようです。
当院に転院となり、義眼を勧めさせていただいたのですが、一緒に訪れた奥様も「義眼って分かりませんよね?」と喜んで頂いているようでした。
黒目が白く濁ってしまうようなケースで、眼球の上から装用出来るタイプの、薄い義眼があることを知らない先生も多いようなのですが、知ったら、作成を希望する人が世の中には沢山いるのでは??と思って、ブログを書いてみました。
希望がある人がいれば、担当の先生に義眼について質問をしてみてくださいね。
明日も出張で硝子体手術です。
今週は個人的にとっても忙しそうですが、頑張ります!
すみません、8歳の娘の片眼が、まさに写真の様に混濁(浮腫)しており、美容的に何か良い手立てがないものかと検索しているうちに此方に辿り着きました。
薄い義眼があるとのことですが、これは白眼部分まで大きく覆うコンタクトレンズのようなものと理解して良いでしょうか? シードから虹彩付きカラーコンタクトというものが出ており、これくらいしかないかな、と思っていましたが、眼球摘出や眼球内容除去をせずに、普通に眼の構造が維持された状態での義眼という物は知りませんでした。
角膜は残っている状態で装着すると理解しておりますが、装着に伴う痛みなどはないのでしょうか?
>白眼部分まで大きく覆うコンタクトレンズのようなものと理解して良いでしょうか?
そのようなイメージで宜しいかと思いますが、実物をみて頂くのが一番かと思います。
虹彩付きコンタクトレンズは、羞明(まぶしさ)を軽減するのに有効な場合が多いですが、個人的な感想としては、見た目に力をいれた商品とは言えがたいかもしれません。
眼科医に不評のオシャレ用のカラーコンタクトレンズですが、当院の患者様で、カラーコンタクトのほうが、見た目がよいと、使用している方もいます。
コンタクトのほうが優れる点は、眼球の動きとともに、左右が連動して黒目が動く事です。義眼は少しは動きますが、目をきょろきょろさせた場合には、斜視のように目線が合わない印象を受けることもあります。(女の子などで、だんだんと見た目が気になるようになると、目をきょろきょろさせるのではなく、顔を動かして左右の眼球の動きがずれないように工夫をする子供も出てきます。)
やはり、眼球が少し小さくなっている方が、装用は楽かもしれませんが、基本的には試してみるのが一番だと思います。ゴロゴロするから、つけられないと言う方もいますし、眼球の凹みは極少量でも、義眼を喜んでいる人もいます。
時間さえあれば、まずは試してみるのがいいかと思います。(相談等は無料です。)
日本には義眼屋さんが2件しかないのですが、インターネットでも検索できます。それぞれ支店もありますので、検索してみて下さい。
栗原先生、お忙しい中コメント頂きありがとうございました。大変良く理解できました。今後とも宜しく御願い致します。
はじめまして。先週義眼を入れたものです。外傷で、眼球ろうになり、かぶせる形の義眼を作成していただきました。
入れて1週間ですが、少し目やにが出る程度で、痛みはほとんどありません。しかし、目じりの方が、義眼を入れてもくぼんでいるように見えてきました。(入れた当初はくぼんでいなかったような。)
義眼のせいで、萎縮が進むことはあるのでしょうか・・・
不安になり検索していたらここにたどり着きました。よろしくお願いします。
こんばんは。
義眼を入れないことによって、まぶたがくぼんでいきますが、
通常、義眼のせいで、組織が萎縮することはありませんので、
心配はありません。(整容的には入れておくべきです。)
見慣れたり、自分の顔をよく見るようになったりして、
わずかな変化を感じているのかもしれません。
微細な変化は、分かりにくいものなので、
写真を撮っておくことをお勧めします。
義眼のサイズによっても、見た目が変化します。大きなサイズの義眼の方が、くぼみなどが気にならないことが多いですが、大きなサイズほど装用時の異物感や取り外しが大変になります。
あまりに気になる場合は、作成した店舗で相談してみるのもいいかと思います。
大変なケガをされたのだと思いますが、反対の目は問題ないですか?1年に1回でもいいので、定期検査を必ず受けるようにしてください。そして、なにか変化があるときは、かかりつけの先生にすぐに受診するようにしてくださいね。
以上、ご参考になれば。
お返事ありがとうございます。安心いたしました。
反対の目は月に一度、定期的に健診に行っています。
今のところ問題は無いようで、安心していますが、いつ炎症が起きるかわからないとも言われており、不安です。
摘出すれば不安も消えるのでしょうが、どうしてもその一歩が出ず、かぶせる形の義眼を選択したというわけです。
目ヤニが出る時は、義眼ははずしておくべきなのでしょうか?
遅くなってしまい申し訳ありません。
なかなか時間がとれませんで・・・。
義眼を外している時間があまりに長いと、義眼を入れるスペースが狭くなってしまい、入れにくくなってしまう事があります。
特に、目ヤニがでるような炎症を起こしている時は、粘膜の癒着や収縮が進みます。
感染症で目ヤニがひどく、コントロールがつかない場合などを除いて、義眼をいれたままで、点眼薬を使用して目ヤニを抑えるようにするのがいいかと思います。主治医の先生と点眼薬について相談してみてください。
反対目に自己免疫性の炎症がでることは、最近では確率上、。まずありませんので、過度に心配しなくていいと思いますよ。
もちろん、定期健診は必要ですが。
お返事ご丁寧にありがとうございます。
安心いたしました。
先日眼科へ行き、点眼薬を処方していただき、今は目ヤニがあまりでなくなりました。
日によって目ヤニの量が違いますが、様子を見ようと思います。
義眼生活がこれから続きますが、今までの生活と比べたら、義眼様様で☆
頑張ります!
見た目の評価は、価値観や性格によって異なるので何とも言えませんが、角膜が混濁で濁っている状態と比べて、喜んで頂けることが多いようです。
義眼を入れた人たちが、どのようなことで悩んでいるのか?何が知りたいのか?を把握して、次の患者様に伝えたいな。と思うのですが、なかなか情報が入りません。
もし、今後、お時間があれば、
「しばらく使ってみたけど、こんなことがあった。」などなど、教えて頂けたら幸いです。
(逆にお願いになってしまってすみません。)
先天性角膜混濁で生まれ、徐々に角膜が盛り上がり、
瞼から飛び出した状態です。血管新生もあります。
医師からは、出血や、眼圧があがって中身が押し出され
ている…見解は人それぞれで、原因不明です。
角膜が盛り上がり、伸びてしまっているため角膜移植はムリ
だと説明されています。まだ、五ヶ月の女の子です。
視力が、期待できないのであれば見た目だけでも差別されない
ようにしてあげたいです。
義眼は作成できるでしょうか?盛り上がっている部分を削ったり
するのは、早くて何歳からできるのでしょうか?
今はキズがつかないようにと24時間眼帯をつけています。
どうか、お返事をください。
ヒカリ様
遅くなってすみません。
診察をしてみないと何とも言えませんが、最終的には義眼を装用して頂く可能性が高いのだと思います。
そのままで、義眼が装用出来るのか、角膜移植をするのか、眼球内容除去術を行うのか(角膜を丸く切り抜いて、内容物を除去して、ガラス球を入れて、強膜や結膜を縫い閉じる)、などが考えられますが、
現在は、成長や、病気の過程を見守っている段階で、まだ治療方針が決定できていないのだと思います。
早期に、眼球内容除去をしてしまうと、周囲の骨格に成長に影響し、眼窩・目のくぼみかたに左右差が出たりすることもあります。
角膜移植は、視力の温存という意味では行う事はないかと思いますが、感染症を起こしたり、穴が開いてしまった場合に、パッチワークのように縫いつける目的で行われることもあります。
学校へ入る前に(状態によっては幼稚園などでも)、整容的な問題を相談する時期が来るかと思いますが、現在生後5ヶ月の時点では、少しゆっくりと考えて頂くのがいいかと思います。
どの手術も全身麻酔が必要ですし、全身状態と、目の状態、そして心の問題と、バランスを保って相談をしていく必要があります。
あまり、お力になれなくて申し訳ありません。
お返事ありがとうございます。親が焦っていてはダメですよね。ですが、盛り上がりが強いため、目が開きっぱなしで…軟膏は塗っていますが、乾燥からの傷や感染が心配です。
また質問になってしまうのですが、使わない目は成長しないため、義眼台を使用して骨を成長させていく。とも、聞いたのですが、そういった方法もあるのですか?義眼台と本人の目、どちらが大人になったとき違和感がないのでしょうか。たびたび申し訳ないのですが、お返事頂けたら幸いです。
遅くなってすみません。
乾燥に関しては、コントロールが難しいようであれば、眼軟膏をつけた後に、サランラップを張るとかなり乾燥を防げます。
通常に発売しているラップを使用するのですが、教科書的な治療法ではないので、主治医の先生とも相談下さい。
意識のない方などで目が閉じない場合では、僕は多様している方法で、これまでトラブルはなく、良好な結果を得ています。
見た目の問題などを気にされる方もいますので、ラップを強く勧めているわけではありませんが、乾燥が問題になるときに、一つの方法として、参考にして下さい。
小眼球などでは、顔立ちにくぼみができてしまうので、早期から義眼を使用しますが、眼球がしっかりとした大きさで存在するのであれば、自身の目のほうが良いかと思います。
主治医の先生はなんとおっしゃっていますか?
年末にもかかわらず、ありがとうございます。主治医には、治療はなく、早くて小学校高学年に目の盛り上がり部分を削って、義眼を装着するような話しになっています。小眼球、その他の眼症状は指摘されていません。カルテには、ピーターズ奇形、虹彩癒着と書いてありました。水晶体も超音波診断では、左右差なく、異常なさそうです。しかし、角膜の混濁のため、細かい部分までは、診察しけれないようです。左眼圧は16-18でした。親としては、小学生の高学年までこのまま…心の問題、イジメが心配で…物心つく前に治療してあげたくて、他の病院を探しているところです。いろいろなお医者様に診てもらい、一番いい方法を見つけてあげたいのです。今は、○○眼科で診てもらう手続きをしているところです。(紹介書.診断書が年明けに受け取れる)貴院でも、診て頂きたいです。住まいが東海地方なため、なかなかすぐに受診することができないのですが、ぜひよろしくお願いします。初診でも診断書等は必要ないですか?
すみません。他の病院様の名前を伏せさせて頂くために、一部、書き換えさせて頂きました。
当院での診察ももちろん可能で、紹介状も不要ですが、これからかかる予定の病院様は、今回のような症例の最も専門となるところです。今回は、そちらでの診察を優先して頂ければいいのではないかと思います。
どういう手術をするか、いつするか、手術が必要か。
全て、今判断することは難しいのではないでしょうか?
経過によって、適切な方法を選択していくのだと思います。
早期に結果を望みたい気持ちも理解できますが、それは今ではないのかもしれません。
主治医の先生に、「親としては、整容的な問題・心の問題を優先に考えています。」ということを伝えておけばよいのかな?と思います。
気に障ったらすみません。
いろいろ御迷惑おかけして、すみませんでした。
とても参考になりました。ありがとうございます。
初めまして。7歳のときに、網膜はく離で、片目を失明しました。30年以上前です。以来、見た目が悩みです。女性です。三度の手術後、失明した方の眼球が少し小さくなっています。眼球を縛る手術をしたと医師から説明されたと記憶しています。黒目に少し白っぽい濁りがあります。眼球下部がまぶたの下とくっついているので、こちらの目だけ、上目遣いができません。左右には、良い方の目と一緒に動きます(少し動きが悪い気がしますが)。形成手術をして、上下まぶたに手を加えて、前よりは良い方の目に見た目が近づきましたが、やはり左右差があります。
気になる点は、
1)失明した方の目の黒目が、良い方の目の黒目よりも、少し下を向いた状態で固定されていること
2)失明した方の黒目の方が光をより反射しているように見えること(黒目が少し白く濁っているからでしょうか。)
3) 失明した方の目の白目が充血しやすいこと
4)良い方の目の細かな動きに、失明した方の目の動きがきちんとついていけていない気がする(大まかな動きにはついていけています)
特に2)が気になります。写真を撮ると、失明した方の目だけに光が入ってしまい、左右差が目立ちます。
もともとの目が、眼球も大きめ、白目も少し青みがかった色、目もよく動く方だと思うので、良い方の目とのギャップが余計目立つのだと思います。はっきり言って、良い方の目は、独自の生き物のようにクルクルとよく動き、生き生きとしているのに対し、失明した方の目は、死んだ目、という感じです。
網膜はく離専門の先生に年に一度、定期健診を受けていて、義眼のことを相談したら、義眼をする程ではないのでと、シードの虹彩レンズを勧められて作りましたが、白目が余計充血する気がしたのと、見た目もあまり改善されたと感じなかったので、すぐに止めてしまいました。
当時、コンタクトのような薄型の義眼があることを知らず、担当の先生もご存知だったかは分かりません。
今回、こちらのサイトで、薄型義眼について知り、興味があります。ただ、義眼をすることで、自分の目が、さらに充血したら、目には良くないのかなと懸念しているのと、動きがよくないというのが気になります。実際に診察をしないでアドバイスをいただくのは難しいかと思いますが、ご意見いただけると嬉しいです。必要であれば、一度診ていただけるとありがたいです。
長くなりましたが、お返事頂けると嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
あかり様
遅くなってすみません。
すでに失明しているとのことで、充血すること自体を心配する必要もないものと思いますが。
薄型の義眼といっても、コンタクトレンズのように薄いものではありません。基本的にある程度は眼球が小さくなっている方に挿入するものです。今の状態がどうかがわかりませんが、義眼店を訪問頂き、装用可能な義眼があるのかを問い合わせてみてください。義眼は白目自体を覆ってしまうので、自己の充血は関係がありません。虹彩模様のコンタクトレンズは、確かに自然な色合いではありませんが、黒目の混濁が強い患者様にとってはとても喜ばれることも多いです。義眼の方が種類も多く、場合によってはオーダーメイドも可能です。完全に失明していて、義眼が入らない場合には、義眼床を作成して(義眼を入れるスペースを作る手術をして)義眼を入れるというの不可能ではありません。(多くの眼科医が多忙で、なかなか見栄えだけのための手術は、執刀をためらうかも知れませんが。)
初めまして。息子が出生後より小眼球のため、義眼を使用しています、
保育所に預けたいのですが、保育士から、義眼が落ちてしまって誤飲したとき、責任をとれないと言われてしまいました。
日中何時間ぐらいならはずしたままで大丈夫でしょうか。
義眼のサイズがあまりに小さいとかでなければ、そうそう落ちるものではないと思います。
誤飲を心配と言いだすと、洋服のボタンの方がよほど可能性が高いかと・・・。
眼窩、顔立ちの形成に影響しますので、基本的には外さないほうがいいと思いますが、誤飲のリスクを大きく考えるなら、それは価値観の問題です。
初めまして、病院に勤めているものです。
入院患者さんで片目が義眼の方がいます。ご高齢で認知も進んでおり寝たきりで過ごされています。
義眼の方が、常に瞼が開いた状態で薄く膜が張っています。もう何年も取り外していない様子なのですが、そのような状態で病気の恐れなどは無いのでしょうか。
こんばんは。遅くなってすみません。
義眼表面のコーティングが剥がれたり、表面でたんぱく質などが凝固てしまっているものと思います。
義眼は本来、毎日外して洗うものとされています。
しかし、入れっぱなして数年。という患者様も時々いるのも事実ですが、やはり不衛生で結膜炎などの発症率は増加します。
メヤニが多いようであれば、ご家族の方が見た目を気にしなければ義眼を外してしまうのも一つの方法かと思います。
突然申し訳ありません。8ヶ月になる娘の目のことでご相談したいと思いコメントしました。義眼のお話も含まれる相談なのですが、長くなったり話が義眼だけでなくなるので、ここに書き連ねて良いものかわからず困っています。
こんにちは。ここでも構いませんし、
左の列にある、
眼科Q&A (掲示板新規投稿画面)というページに
記載頂いても構いません。
いたずらの書き込みもあり、対策として、記入できない文言などもあります。
長文が途中で消えてしまうと大変なので、別の場所で文章を書いてから、コピーして頂く方がよいかと思います。
栗原先生
お恥ずかしい質問させてください。
義眼だとやはり視力はないんですよね?
学校などの健康診断時どのように伝えれば良いかと思いまして。他の人とかにも言いたくなくて。
おそくなってすみません。
はい。視力は出ません。
前もって、検診の前に先生に伝えておくのが良いと思います。
こんにちは。
今まさに義眼の問題に直面しています。私の右目は9歳くらいから硝子体出血、その後併発白内障となり白内障は中2で手術をしました。しばらくはコンタクトを入れたらぼんやりは見えていましたが数年のうちに元通りになり、40代半ばまですりガラスを通して見ているような状態が続いていました。40代後半になり急激に視野が暗くなって目が痛むようになったので受診すると、いつ発症したのかわからない古い網膜剥離と緑内障で眼圧が上昇しているとのこと。この時には失明状態でもう手術は適応外のため眼圧を下げて痛みをとる目薬を処方されています。が、あまり効果なく、眼圧が高い痛みと眼球表面に傷が付く痛みが続いています。それに加え、黒目部分が半分近く白っぽくなり、白目部分は常に充血しています。痛みがあるのと見た目が悪いのとでかかりつけ医に相談すると、最後の手段は摘出ですね、と言われました。そこまでは考えてなかったのですが、あまりに痛みが強い時はこの状態から抜け出したいと思うようになりました。こんな場合、摘出するのがいいのか、また、保険適用になるのかどうかもわかりません。かかりつけ医に次回受診は年末なのでこちらでちょっとご相談できたらな、と思いました。
摘出は通常は全身麻酔(痛みだけでなく精神面でも)、保険適応です。摘出といっても、丸々と取り出すのではなく、眼球の中身を除去して、ボリュームを減らすイメージになります。そこに厚ぼったいコンタクトいれるような。
充血や、角膜(黒目)が白く濁っている程度によっては義眼の方が、整容面で喜ばれることもあり、検討することは間違ってはいません。
ただし、このブログの緑内障のところで紹介しているCYCLO G6は同じような患者さんに使用して、眼圧を下げ痛みを除去してあげられたことがあります。日帰りで可能なので、通院距離が問題なければ当院へいらしてみてください。
初めまして。
今、片目外傷で角膜熱傷、羊膜カバーをしましたが、まだ上皮欠損があり、上皮がはる土台が弱っているからびらんを繰り返す可能性、結膜で覆われる可能性がある状態です。
結膜で覆われて、そのままで生活している人もいるし、先生的には角膜移植をすすめたいようですが、角膜移植しても視力回復は分からないそう。結膜で覆われた状態でかぶせ義眼をしている方もいたりするのでしょうか?
20代女性で見た目のことも気になります。視力回復が可能性低いのであれば、顔を隠さず生活したいという思いがあるので、義眼も使えるのかと少し考えてます。
医師の立場では患者に言わないこと、すすめないこともあると思うので相談させてください。
角膜移植をして、どこまで見えるようになるかは、病状や個人差があります。
義眼は、かぶせ義眼?有眼球で使用するタイプでもある程度の厚みがあり、
通常は、眼球勞という失明後・眼球の元気がなくなって、少し小さくなってしまったケースに用いられます。
お話からの推測ですが、眼球の大きさは通常の状態と思います。
過剰な期待を持たないようにとか、合併所のリスクもあるので、視力の回復は約束しないものですが、
緑内障や視神経の萎縮などがなければ、視力はある程度回復します。
(熱傷後の移植は、拒絶反応や結膜癒着など、移植の中では成績は思わしくないですが)
先ずは移植をして、成功したのに視力が全くでない。という場合に、
義眼をいれる手術(眼球を小さくする)を相談するのが通常かと。
(動的視野検査・網膜電図など、眼底の状態を推測する検査を受けてからですが。)
突然申し訳ありません。
1歳1ヶ月の息子が、網膜芽細胞腫のため先日左目を摘出致しました。今は有窓義眼、そして明日は仮義眼をいただき、その後本義眼を作成予定です。
義眼装着とその経過についてわからないことばかりで検索していましたらここを見つけまして、書かせていただきました。
息子の摘出手術では、病院の方針(?)なのか義眼台は入れていません。そのため、義眼だけ入れていても左右の瞼の開き具合や落ちくぼみなどで、顔面の左右差が今後の成長とともにすごくでて来るのではないかとすごくすごく心配しております。義眼を入れておくだけでは、そのようなことはやはり起こってしまうのでしょうか?もしくは義眼さえ入れておけば、そんなに左右差は出ないものなのでしょうか…。
義眼を少し大きめに作るなどすれば、左右差はそこまで出ないものか…どうしたら左右差が出づらいなどのアドバイスがあればぜひいただきたいと思い、相談させていただきました。
今は1歳なのでそもそも義眼の出し入れが大変なため、大きいものは難しいと思っておりますが、もう少し大きくなったら多少装着時の違和感があっても結構大きめに作ったりしたほうがよいのでしょうか。
今後、見た目でいじめにあうのではないかなど不安で…親としてできるだけのことはしてあげたいとおもっています。質問ばかりで申し訳ありません。。
お忙しいところ恐れ入ります。ご返信頂けるとうれしいです。よろしくお願い致します。
体調不良が続き、どうにかを診療していた状態でお返事が大変遅くなってしまいました。申し訳ありません。
外傷や失明などで多くの方が受ける眼球摘出は、内容除去といって、黒目の部分を切開後、白目を袋状に残し、その内容物を除去します。(網膜・脈絡膜・硝子体)
内容物の代わりに、レジンという物質でできた球体をいれ、これが義眼床になります。
お子様は、おそらく眼球をまるまる摘出されており、義眼床は作成されていないと思います。(袋ごととってしまったような形)
顔貌の形成にどういった義眼が有利かは、すでにお世話になっているかと思いますが、義眼店(アツザワ義眼様、日本義眼様)の方が詳しく相談に乗ってくれると思います。