山王台病院(本院) 改装工事?

網膜剥離の患者様も経過良好で退院です。両眼の血管新生緑内障の患者様も経過良好ですが、さすがに一週間では退院出来ず、今週は持ち越しとなってしまいました。もうちょっと頑張って頂きます。

普段は殆どの時間を「眼科・内科クリニック」で過ごすので、山王台病院の本院にはあまり足を運ばないのですが、今日はちょっと用事があって、改装中の本院に行ってみました。
以前も書きましたが、本院では改装工事を行っています。(もうすぐ終了の予定です。)
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=137305

「階段がキレイ。」と言うのを噂で聞いていたのですが、

壁面が、虹色のようなグラデーションの照明で出来ています。キレイですね。ちょっと足を止めて、見ていたくなる感じ。メインロビーと、採血室近くの1階から2階への2つの階段がこんな感じになっています。


これは、2階から3階病棟への階段の天井です。なんだかワクワクするデザインですよね。

入院のお部屋も、全てキレイになっています。患者様がいらっしゃるので、写真はupできませんが、個室なんて、その辺のホテルより余程・・・と言う感じ。外来の待合室も暖かい印象になっています。病院にいらした際は、いろいろ見てみてくださいね[:!:]

最新式MRI Ingenia3.0T?

今日は一昨日記載した、最新式MRIでとれる画像を、一部ご紹介してみます。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=139113

Ingenia3.0T


上から、頸椎、腹部、乳房の画像です。
ブログにアップするために、仕方なくかなり画質を落としています。それでもこのキレイさ。ビックリします[:びっくり:]通常のMRIとは全く違います。僕も首がちょっと悪いのですが、予約が空いてきたら撮ってほしいな。


これは前回も紹介した、全身拡散強調画像:body difussion。体に癌がないかなどを調べられます。


脳ミソの線維!


これもビックリする画像ですが、脳の血管です。
今までのMRIでは、細い血管は全くうつりませんでしたが、脳卒中に重要な卒中動脈なんかもうつるんですって。クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤もわずか2mmのものから発見できるようになりました。
眼科的にも、普通に眼動脈が見えます!!嬉しい!!興奮してしまいます。

教科書に載っているMRI画像とは比べ物にならない、細かさでとれるMRIですが、日本ではまだ数台しかなく、大学病院などにも同じ機種がないので、現時点ではどの眼科の教科書にも、これほどの画像を正確に論じているものがありません。
どうやって評価をしていいのか、これから勉強・研究しなくては。今までのものに比べて、診断能力が劣ることはあり得ませんが、もっともっと正確で、よい医療につながることは間違いありません。せっかくの素晴らしい器械です。眼科医としても新しい利用法を研究していきたいと思います。
目の画像も適宜upしていきますね。

今日の夜は眼科の沢山の先輩方と勉強会です。いってきます。

最新式MRI Ingenia3.0T?

ちょっと遅れてしまいましたが、最近、医師として嬉しいことが。
実は、少し前から、山王台病院本院で、新型のMRI装置が稼働しています。

最新MRIの導入
PHILIPS社製 Ingenia3.0T

Ingenia3.0Tという機種のフルオプション搭載機器で、現時点では最高のMRIと言えます[:見る:]

人間の肉眼で体の内部をのぞく事は出来ません。(眼球は直接のぞける、非常にまれな組織です。)
体の中の状態を調べるために、昔から医療では、超音波(エコー)を使ったり、放射線を利用してレントゲンを撮ったり、さらに高度になるとCTで断面図を撮影したり。そのうち、磁場・磁力を利用してMRIという撮影が行われるようになりました。
MRIは、脳梗塞や脳腫瘍など脳の病気、脊髄の病気、腹部や女性器の病気、筋肉の病気、目の奥の眼窩の病気、現代の医学では、まだまだありとあらゆる病気の評価にとても役立ってきました。

今回、導入されたMRIはどこが新型かというと、
?通常のMRIは1Tとか1.5T(テスラ)と呼ばれる強さの地場を使用しますが、今回の機種は3T(3テスラ)という強い磁場を利用することで、画質が向上し、より詳細で正確な検査結果を得ることができます。また、検査時間も短く
なり、患者様の負担を減らすことができます。
?3TのMRIは数年前から存在しましたが、ノイズの大きさや歪みが問題となることがありました。今回のPHILIPS社製のIngenia3.0Tは、特殊デジタルコイルの開発により、強い信号強度を得ることが可能な一方、ノイズや歪みを減少し、より高画質での撮影が可能です。
?200cmと、非常に広い範囲での高速撮影が可能で、全身の撮影が行えるようになりました。
?これらにより、全身拡散強調画像の撮影によって、全身の癌検索や、癌の転移の確認などを行うことが可能になります。


これは、全身拡散強調画像:body diffusionの撮影ですが、体の様々な場所に癌が転移していることが、一回の撮影で分かってしまうのです。同じような検査を、これまではPETと呼ばれる、放射線物質(放射能)を体内に点滴で入れる検査で行ってきましたが、全く副作用のないMRIで行えるようになったことは非常に画期的です。
「全身に癌がないか調べたい。」みんなの憧れですよね。都内などで数十万円かけて、PETを取り入れた人間ドックを受ける方もいらっしゃいますが、MRIで同じような検査ができるようになるなんて、素敵です。(検査によって、得意な癌、不得意な癌がありますので、担当医とよくご相談下さい。)
僕の両親にも絶対に受けさせますが、今のところ、とにかくMRIの予約が混んでいるので、数ヶ月待ってから茨城に呼びたいなと。

これから、徐々にのせていきますが、眼科としてのMRIも取るたびにビックリしています。
専門的ですが、直筋や斜筋なんてあたり前。眼動脈や眼静脈、しかも眼動脈から涙腺に伸びる血管まで、追う事が出来ます。視神経周囲の脂肪なんかもくっきり。今まで、MRIではよくうつらなかったけど、たぶん視神経炎でしょう。なんて言っていた症例も、Ingenia3.0Tならあたり前のように撮影できるのではないかと。
新しい器械で、今まで見えなかった病気が、手に取るように分かる。こういうのって、医者としてはものすごく刺激的で、ワクワクします。幸せ[:ときめき:]

山王台病院(本院) 改装工事?

今日の午後は特殊外来の患者様のみで、ちょっとのんびりです。

先月から、山王台病院(本院)の旧館部分の改装工事が始まっています。
騒音なども少なからずあり、ご迷惑をおかけする患者様もいらっしゃるかと思いますが、どうかご容赦ください。
旧館と言っても、まだ13年。僕が知っている一般的な病院の中では、かなりキレイなほうだと思っていましたが、今回、よりキレイに快適に。患者様に喜んでもらえたら。ということで、思い切った改修を行う事になりました。

病院をお休みにするわけにはいかず、少しづつ改装が行われている最中です。さっき、ところどころ覗いてみたのですが、終わった場所はとってもいい感じだったので、一部ご紹介いたします。


これは何だと思います??
本院のエントランス、正面受付の吹き抜けの天井に、待ち時間の患者様が少しでも気持ちよく過ごせるように。と設置された飾りつけです[:リース:]
今回はかわいいクマの飾りつけですが、シーズンごとに変更していく予定とのことで、今後も楽しみです!
医療行為とは直接は関係がありませんが、病気の時に少しでも心が穏やかになればいいですよね。


これは外来のトイレの入り口です。いかにもトイレ。とならないように、少しスペースを空けて矢印の部分で内扉になっています。センサーの自動ドアで、重いドアを開ける必要はありません。病院は不本意ながら、患者様同士でバイキンを移し合ってしまうリスクがある施設ですが、出来るだけ自動にして手で直接触れる部分を減らすことで、感染を予防する効果もあります。


女子トイレには入れないので、男子トイレのみ撮影してみました。(女性の方は色とか違うかも?)
うーん、キレイ[:よつばのクローバー:]インテリアデザイナー?設計士?だれかは分かりませんが、いいセンスです。病院というよりはシティーホテルのようです。
注)これは眼科クリニックではありませんよ。

個人的な意見ですが、自分が通院する病院の水周りが汚いと、ちょっと清潔感が・・・。と不安に思ってしまい、トイレなどがキレイだと安心します。。(潔癖なのか??)

眼科・内科クリニックは、築3,4年でとってもキレイだと思ってはいるのですが、ちょっと本院をうらやましく思う今日この頃です。

今日は眼科の先生の新年会に誘って頂きました。いろいろ情報交換・勉強をしてきたいと思いますが、明日も外来と午後は準緊急の手術なので、二日酔いに気をつけなくては(笑)

新年の改装? スリットランプ

ブログを初めてもうすぐ10ヶ月。
Q&Aなども利用して頂くこともたまにはあり、社会貢献・眼科医療の理解に少しでも役に立っているといいなと思います。
黄斑変性などの質問を頂いたのですが、きちんとブログを書いていれば、Q&Aという形でなくてもいいのか?と思うと、もっとどんどん病気の記載をしなくてはいけないようです。頑張らなくては。
(迷惑メールのような書き込みも多くなってしまったのですが、どう対応していいのか難しい問題です。なにかいい方法があればいいのですが。)

今日もクリニックのお話です。
以前にブログに書いたのですが、眼科で必ず使う、目を拡大して診察する器械で、細隙燈顕微鏡検査(スリットランプ)という物があります。
2011.10.19 Wednesday
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=5107
このスリットランプですが、手術の器械やOCTなどと違って、あまり開発が進まず、実は10年以上前からほとんど変化がありません。(極最近は照明がLEDの物が出来て、少し省エネだったりしますが、診察の能力には変化がありません。)

当院は殆どの設備が最先端のもので取り揃えてあるのですが、実はこのスリットランプだけは、僕がこの医院に来る前から病院にあるもので、10年弱の歴史物らしいです。

パッと見はキレイなのですが、よーく見ると、皆さんがお顔を乗せるピンク矢印のプラスチックの部分に少しキズや黄ばみがあったり、緑矢印の机の部分は薬品をこぼすなどでシミがあったり、水色矢印の台座は、みなさんの靴や荷物があたるせいか黒ずんでいたりします。
もちろん、毎日机も拭いていますし、お顔を乗せる部分は1人診察するごとに消毒薬でふき取り、顎の部分は新しい紙に張り替えていますので、細菌学的には清潔です。
でも、診察を受けるにあたって、スリットランプは眼科の顔ですし、出来るだけキレイな状態でみなさんを迎えたいと、前々から考えてはいました。
一番いいのは、毎年器械を買い替えることでしょうが、器械のレベルによりますが、実はこれ一台で500万円とかそういう代物です。新しい器械で診察能力が向上するのであれば考えますが、最初に書いたとおり、そういうこともありません。
買うべきか、買わざるべきか、どうしたらキレイになるのか?ずっと悩んでいたのですが、今年は思い切って、セルフリペアに挑んでみました!


まず、抗菌のプラスチックボードを裁断機で幅2cmで切断し、お顔を支える部分のプラスチックが少し黄ばんでいるので、交換をしてみました。


次に、診察装置を一度外して、机の上に病院の内装と同じ模様の、抗菌インテリアシートを張り付けます

最後に、台座の部分を重厚感のある黒のペンキで、ローラーを使って縫ってみます。(塗るのに夢中で写真を取り忘れ、しかも、白のワイシャツに黒いペンキが・・・[:悲しい:])


とってもキレイにできました[:!:]
緑の部分はメガネを置くのに、フェルト生地を張ってみました。
病院の雰囲気ともよく合っていると自己満足ですが、いかがでしょう?
今でもよくペンキ塗りはするのですが、昔、引越し屋さんのアルバイトで、壁の借り換えなんかもやったことがあったので、上手に経験を生かせました。なんでも役に立つものです。

清潔感のあるキレイな病院で患者さんをお迎えしたい。
キレイなまま維持していくことが重要ですが、シートもプラスチックも、緑のフェルトも、まだまだたくさんあるので、適宜交換可能です。また、当院は掃除のスタッフの方も、朝から夜まで、毎日毎日頑張ってくれているので、安心です。
ひとまずこれで、今年の改装は納得がいきました。(病気のポスターはおいおい充実させていきます。)

明日から手術も本格的に再開します。
明日からは、病気の話題・説明の分野で少しづつ進めていきたいと思います。

新年の改装? ポスター

毎日、寒くなってきました[:結晶:]
調べてみると、24節季で今日は「小寒;しょうかん」とのこと。寒さが厳しくなっていく節目のようです。今日からは年賀状でなく寒中見舞いになるそうで。うーん。昔の人はすごいなぁ。
24節季とは、旧暦を使っていた時代に、太陽の軌道ひと周りを24等分して、季節の変化を把握するための物らしいです。
立春や、啓蟄、夏至、冬至、大寒などはよく耳にしますが、いろいろ勉強してみると面白い[:見る:]24節季をさらに3等分して、季節の表現をする72候というのもあるみたい。おいおい勉強して行こう。

さて、まだ完全には正月気分が抜けず、病気の話題はもう少しあとにして、今日も新年の改装を行ってみました。
ブログを見てくれる患者様はいいのですが、当院のような手術ばかりの眼科にくる方は、インターネットには触れない、高齢の方が圧倒的に多いのです。病院の事や病気のこと、知って頂きたいことがあっても、「ネットでみてね!」なんてわけにはいかず。
個別の症状に関しては、診察室でパンフレットを渡したり、待合室に既成の病気のパンフレットを置いたりもしています。
ただ、眼科の一般的なお話や、医院の特徴、治療理念などは、院内の掲示物として見て頂くのがよいかと思っています。

昨年作成したポスターが、汚れたり、ヨレヨレにシワが入っていたり、なんだか情けないので、全て作りなおしてみました。

矢印のあたりです。
古いポスターなどを、とにかくいっぱい張っているのはカッコ悪いし、統一感のないポスターもあまり好みでないので、同じ書式でいろいろ作ってみました。自己満足ですが、キレイに出来たなと。

院内の雰囲気・景観を損なわない程度で、もう少し張れるスペースがあるので、今月中に「白内障について」や、「網膜硝子体手術について」、「緑内障について」なんていうポスターも作成してみます。みなさんの待ち時間が、少しでも有意義なものになればいいなと思います。

新年の改装? 投書箱

かなり以前から、患者様から病院へのご意見を頂くための、「投書箱」を置いてはいたのですが、あまり目立たないせいか、2ヶ月に1枚程度の利用しかありませんでした。
これまでは、ほとんどの投書が感謝や激励のお言葉で、ありがたく思っていましたが、よりよい医療を目指していくには、患者様が不愉快に思ったことや、こうしてほしいなどのアドバイスなどを頂き、日々の診療に反映させていく必要があります。

そんなわけで、より多くのご意見を頂けたら。と、

投書箱(ご意見箱)の配置などを変更してみました。
エントランスを入って、右奥の自動販売機の近くにあります。
待合室のメインのソファに座ると、右手に見えます。

もっともっと「いい病院」、皆様に「期待される病院」、地域の皆さんが「安心してかかれる病院」を目指していきます。是非、ご協力下さい[:嬉しい:]

ありがとうございました!

今年は大震災、原発問題、世界不況など、大変な年でしたね。
まだまだ解決の道が見えない中ですが、日本の底力で、来年は少しでも良い年になることを祈っています。
病院を空けるわけにもいかず、ボランティア活動なども難しかったため、東北から避難された、十数名の手術を引き受けさせて頂いたくらいで、なかなか被災者様たちの力にはなれませんでしたが、引き続き、少しでも出来ることがあれば。と考えてきたいと思います。

さて、先ほど幕内会の診療実績の統計をupしましたが、H22年5月に就職させて頂いて以来、初めて丸1年という期間を過ごさせて頂きました。
仕事・病院としての1年を振り返ると、今年はとにかく満足感がありました。自己満足かも知れませんが、医師としてやれることはやりきった。という気持ちです。
もちろん、全ての患者様にパーフェクトな対応ができたわけではありませんし、ご満足いただけない部分もあったかと思います。これまでの、僕の医師の人生の中では最もきちんとした仕事ができた。という意味です。

幕内会だけでも1300件以上の手術を担当し、また、非常勤手術としては県内外で合計7施設の手術に呼んで頂き、300件以上の手術に参加させて頂きました。忙しいのは忙しかったですが、僕の仕事は治療をすることですから、仕事をたくさんさせて頂くことができたのは、とても嬉しく思います。

当院のいいところは、スタッフの全員が仕事に積極的なところです。

・網膜剥離などは基本的に診察当日の数時間以内に手術が可能でした。黄斑円孔なども翌週?翌々週には手術を行えました。これらの手術は、発症後、早期に治療をする方が視力予後が良いことが分かっています。多くの医院では、医師が早く手術をしたいと思っても、「夜の残業は嫌。ベットがない。1日の件数や手術枠が決まっているから。」などと、他のスタッフの都合などで数日後に延ばさざるを得ないこともあります。
いつも僕が「手術をしたい。」というと、何の不満もなく、すぐに完璧に準備をしてくれる、看護師・助手のみなさん。本当にありがとう。診察の補助も効率よく、とにかく働きやすいので助かっています。

・緑内障の視野検査や、子供の検査などは、誤差が起こりやすいものです。世の中には、誤差がある検査結果になって、そのままで終わりにしてしまうスタッフも多いものですが、いつも何度もやりなおして、正確な検査結果を出してくれますね。眼内レンズの計算や、複雑なOCTの撮影も、完璧にこなしてくれてて、検査結果の正確さ、とっても信頼しています。子供の斜視や弱視も、優しく、機嫌を取りながら行ってくれる、ORT(視能訓練士)のみなさん。本当にありがとう。

・眼科ができて2年弱、内科や外科に比べると特殊な検査や処方が多く、まだまだ事務のみなさんも不慣れなとこがあると思います。事務仕事中に予約の電話がたくさんなると、大変なこともあるでしょう。診療の案内や、できるだけ早く正確な会計を頑張ってくれたり、レセプトの時期は毎日毎日、早朝から夜の日付が変わるまで頑張ってくれる、事務のみなさん。本当にありがとう。

・同じく、眼科のケアは少し特殊ですので、まだ不慣れなこともあるかと思いますが、術前後の全身管理、点眼や、網膜剥離の手術後のうつ伏せの指導など、しっかりやってくれる病棟の方々。ありがとうございます。

・いつも的確に手術時期を見極め、網膜剥離などは手遅れになる前に、早急にご紹介して頂ける、知り合いの眼科の先生方。ありがとうございます。

・石岡市や、かすみがうら市、小美玉市、行方市などの、内科や外科など、他の診療科の先生方からの紹介もかなり増えました。自分以外の科のことも気を使って、詳細な紹介状を書いてくれるかかりつけの先生方、いつもありがとうございます。

・家庭での時間が多くは取れませんが、パパっ子でいてくれる子供たち、しっかりとサポートしてくれる妻にも感謝をしています。ありがとう。

普段、時間がなかったり、恥ずかしかったりで、なかなかお礼が言いにくいのですが、ブログで記載してみました。(それでも恥ずかしいですが。)

よく、みんなに「無理しないで」と言われますが、来年も、懲りずに、もっともっと頑張って、無理してしまうつもりです。みなさんも忙しくなると思いますが、地域医療のためにご協力下さい!!
では、よいお年を[:グッド:]

年末年始の診療、緊急時の診療に関して

今日はお昼に白内障手術7件、他院にて白内障手術を受けられた患者様の瞳孔形成+乱視矯正(LRI)1件のみ行いました。

年末年始の診療のお知らせ
年末は30日の午前中まで通常とおり診療しています。
年始は4日より再開の予定です。
(31?3日はきちんとした対応が難しいので、何か症状がある方は、30日までに受診頂くようお願い致します。かかりつけの患者様の緊急・重症の症例は出来る範囲で対応致しますので、まずはお電話を下さい。)
定時の予約手術は12月28日で終了の予定で、外傷などの超緊急手術以外の手術は控えさせていただく予定です。

少し別件ですが、休日夜間診療に関してです。
個人的には、休日や夜間も出来る限り対応しているつもりです。
これまでも交通外傷や、動脈閉塞、異物が入ってすごく痛いなども対応してきました。地域医療に貢献したいとの思いですが、患者様に、いくつかご理解頂きたいことがあります。
?救急外来では、基本的に応急処置のみ
?精密検査や、薬の処方、お会計は翌日の朝に

以上をお願いしています。

当院は、院外処方を主にしており、緊急手術のために必要な薬は常備していますが、ちょっとしたドライアイやメヤニのお薬は院内には準備していません。結膜炎などの充血・メヤニ・ゴロゴロなどの場合には、救急外来では診察のみ行い、翌日の時間内診療に必ず来院頂き、処方箋を出しています。
(もちろん、眼球破裂などは、その場で緊急手術を行います。)

夜間の問い合わせで、もちろんごく一部の患者様ですが、「平日は仕事で日曜しかかかれないから、今ドライアイの検査をして、薬もほしい。」とか、「明日はこれないから、今みてほしい。」とか、なかには、「なんで薬を出せないんだ!」と、お怒りになる患者様までいらっしゃいます。

病院は決してコンビニではありません。(なんていうと、コンビニの関係者様には失礼でしょうか?)
近年問題になっている、医師不足や、救急車のたらいまわしなどの原因として、国や医療機関の責任が大きいとは思いますが、患者様のモラルも少なからず影響することもありえるのかな。と思うことがあります。偉そうで申し訳ありませんが、一人の医師としての意見、お願いになりますが、「医療者も人間です。お互いに気持ちのいい診療が行えるようご協力ください。」
日本のよい医療のために。

地域連携

土曜日は平日に仕事で来られない患者様、比較的お若い患者様が多くこられます。やはり時期的に、ドライアイの方が増えてきているようです。
ドライアイについては、以前記載したブログを参照ください。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4963
もう少しすると、ムコスタ点眼薬という、ドライアイの新薬が発売になりますが、楽しみにしています。

地域連携
今日は午前のみで外来は終了となりますが、今から市内の他の病院様に往診に行きます。石岡市の病院で眼科の常勤がいるのは当院だけなので、本来は設備の整っている当院で対応するのが望ましいのですが、人工呼吸器の付いている方、寝たきりで動く事が難しい方など、どうしても来院が難しい患者様に対しては、石岡近隣の病院に限って往診をしています。
開院以降、これまで5つの病院様で往診をしていますが、内科や外科の担当の先生がある程度の治療をしても、治療が難しい症例の場合に声をかけて下さるので、比較的重症の事が多く、「行ってよかったなぁ。」と思う事が多いです。

当院にきた患者様が、内科や外科で他の医院様にかかりつけの場合、僕は眼科以外の知識は乏しいので、そちら先生方の力を借りなくてはいけません。give and take、地域の医療の充実のために、特に近隣の先生方とは、病院の垣根を越えて、診療科の垣根を越えて、お互いによい関係を築いていければいいなと思います。

今夜も、幕内先生たちと、他の病院様の忘年会に参加させて頂くことになっています。いろいろな先生と交流を深められるといいな。と。
(アルコールの量が増えているので、仕事関係の忘年会ではあまり飲まなければいいのですが、僕はお酒が好きなので、会に参加してしまうと、結局いっぱい飲んでしまうのですよね・・・。肝臓が心配です。)

注)
大変申し訳ありませんが、他の病院様に入院中の患者様の診察に伺う場合にも、診察の時間は夜間になったりと、基本的にはクリニックの診療の合間で、行けるときに行く。という形になります。
一般家庭、ご自宅への往診は行っていません。