保険医新聞

今日の午後は以下の手術を行いました。
・白内障手術 12件
・緑内障手術 2件(expessレクトミー1件、隅角形成術1件)
・眼瞼下垂手術(CO2レーザー ミユラー筋タッキング)2件
・網膜硝子体手術(茎離断) 5件
(糖尿病網膜症5件、黄斑円孔2件、黄斑分離/剥離1件)
みなさん無事に終わりました[:拍手:]
昨年や一昨年などのブログを見返してみると、1日に行う手術数が明らかに多くなっているのですが、医学の進歩、宮井副院長、そして何よりスタッフが優秀になっているおかげで、なんだかんだと5時40分には終わりました。早い!
同じ時間内に多くの患者さんの治療ができるのはとっても助かります。
スタッフの皆さんはいつも忙しいと思いますが、本当にありがとう。

今日、保険医新聞というのが来ました。
少し前に保険医協会様から取材依頼があったものの、つい忘れていたのですが、なんと僕の記事がのっていました。恥ずかしながら、一応UPしてみます。
(保険医協会様は、保険診療に関することを担っている団体になります。)

新聞の写真をのせても文字は見えないので、スキャナで読み取った本文を以下に。

会員さんこんにちは?
きめ細かい情報で逆紹介、出張手術で医療連携

山王台病院附属眼科・内科クリニック 院長 栗原 勇大先生

―大学病院並みの手術件数(年間1568件)とお聞きしました。
 当院は開院して4年になります。難症例の白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術を中心に力を入れてきました。今年から2人医師態勢になったので手術件数は2000件を超えそうです。予約制の外来や、コメディカルが優秀で医師は治療のみに専念したり、治療が終わった方は紹介元の医院にお戻りいただくなど効率の良い外来に努めています。


―逆紹介の時に心掛けていることはなんですか? また、紹介や逆紹介をすることによってどういう変化がありましたか?

 手術が終わってお戻りいただくときに紹介してくださった先生が困らないように、患者さんのデータをしっかり添えてお戻しするようにしています。
内科の先生からの紹介も増えていて、糖尿病関係の患者さんが非常に多いです。返事には眼底写真、今後の治療計画、薬のステロイドの血糖値へのリスク、相手の先生が本当に読むのだろうかというくらいたくさん書きます。内科の先生方とのコミュニケーションが取れた後は眼科に対する意識が高くなり、当院近隣の多くの先生に糖尿病患者を一度眼科に紹介しようという意識が根付いていますし、手遅れの状態となる患者さんが減ってきています。
 

―ホームページを拝見しますと、遠方から、北海道とか海外とかからも問い合わせがあるようですね。また、ブログも3年間で500件も書かれていますね。

遠方の患者さんはインターネットを見ていらっしゃる方が多いです。ブログも患者さんの許可を得て手術の画像などを載せています。
最初は「石岡市 眼科」と検索しても、僕らの施設はほとんどヒットしませんでした。僕の年齢と新しくできた施設ということで、患者さんから「手術できるの?」と言われました。1年経過して、手術件数が700件に積みあがり、ブログに書くことによって、石岡市に住んでいるのは高齢者の親でも、東京に住んでいるお子さんがブログを読んで、「この病院なら大丈夫だと思うよ」と言ってくれるのです。そうすると、患者さんにも安心して手術を受けてもらえます。

―県内はもとより、県外の施設でも手術を担当されていますね。
眼科の特徴として、比較的小規模のクリニックでも手術機械が揃えやすく、1?2名の医師で手術が可能ということもあり、患者を当院に紹介していただくだけでなく、各地域のクリニックへ出張して手術をすることが増えてきました。現在、茨城、千葉、栃木の8つのクリニックに定期的に伺い、かかわる手術の総数は2500件を超えます。患者さんにとって遠方の医院で治療を受けることは負担が大きいですが、医師が効率よく移動することで、患者さんの負担を少なくできますし、かかりつけの先生も手術に直接関わることができます。
また、近年、網膜硝子体疾患に対する薬物療法が急激な進歩を遂げています。5年前に非常に優秀なルセンティス(一般名:ラニビズマブ)という硝子体内注射薬ができまして、静脈閉塞症、強度近視、糖尿病黄斑浮腫と、失明の原因の上位を占める疾患に次々と適応が広がっています。網膜手術を専門とする医師が注射も担っており、注射が順番待ちになっている地域がありますが、開業医の先生方に見学にいらしていただき、覚えてもらうようにしました。現在は開業医の先生がその地域で治療して、もしも、合併症が発生した場合には当院で緊急対応することを約束したり、インターネットを利用して検査や治療の相談をしたりと、非常に良い病診連携になっていると思います。

―これからも先生が地域の眼科医療のレベルアップに貢献されることを期待しています。

プロフィール
筑波大学医学専門学群卒業。筑波大学付属病院眼科医員、土浦協同病院 眼科医員を経て2010年、幕内会山王台病院附属眼科・内科クリニック院長となる。

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